航空会社 アジア・アトランティック・エアラインズ
搭乗レビュー
HB88 BKK-NRT アジアの旅行ギョーカイの将来に期待しちゃうフライト。
- 航空会社
- アジア・アトランティック・エアラインズ
- 便名
-
HB88
エコノミー
- 搭乗日
- 2014/05
- 路線
- スワンナプーム(バンコク) → 成田(東京)
- 機体記号
- HS-AAC
- 機材
- Boeing 767-322/ER
- 口コミ投稿者
- メヘンサルの猿さん
搭乗写真
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成田空港第二ターミナル、A搭乗出口。
総評
アジア・アトランティック・エアラインズ、自分は海外駐在から日本への帰任(つまり業務用途)で使ったのですが、もともとのこの航空会社さんのターゲットは、アジア各国間のレジャー&波動需要であります。就航路線を固定せず、需要の高い路線(ないし国)に機材を適宜投入することで、収益のよい搭乗客数・率を高く保ちつづけるビジネスモデル。で、それをお客様からみれば、"フルサービスのままでも大手より安いお値段"になる、という仕掛けだそうで。
ということで、期待値は(悪い意味での)LCCレベルではなく少し高め、レガシーキャリアの底辺、たとえば中国某方航空(笑)級に設定して、やがて就航一年になるところ、遅ればせながら乗ってまいりました。
********
自分の搭乗日は、HB航空保有の2機がほぼ同時に成田へ向け出発するイレギュラー日でした。臨時便扱いのHB1088便(翌朝のNRT到着後、REP行きの大型連休日本人向けチャーターになりました)と、通常便で自分も乗るHB88便は、スワンナプームのD、Eカウンターを背中合わせに手続きしていました。1088便は出発3時間ほど前の段階からタイ人団体様で大混雑。あとで搭乗口(こちらも隣りどうしでした)見ていたら、ほぼ満席だったようです。いっぽう、88便は大型連休の日本Uターンラッシュにはまだ早く、搭乗率は半分以下。日本人の個人客が中心だったようで、チェックインから出発後の機内から、とても余裕がありました。中央列ではエコノミーフルフラットが出現していたくらいで、個人的にはとてもありがたいのですが、会社さんの営業的には、まったくよくないフライトですね。
お席位置のリクエスト、現在では、無料で空港チェックイン時に可能となったようです。カウンターに保有二機毎のシートマップが置いてあり、ピンポイントで要望できるだけでなく、そこに機材番号が書いてあるため、アサイン機材まで知れるという嬉しい状況発生中です(笑)。また、BKK空港のカウンターやゲートの地上業務はTG航空に委託されており、丁寧&スムーズな対応が受けれた反面、TGってHBの商売敵だよなあ。敵に塩を頼む、か(笑)。
さて、毎度面倒なこの国の出国手続き動線をこなしたあとは、比較的本館に近いF2ゲートへすすみました。自便HB88はくだんの客層&少人数だったので、半券もぎり後の待合室も空いており、わずかに心配していた土壇場の出発遅延もなく、二機とも定刻に搭乗開始できました。ちょうど来ていた社長さんに聞くところでは、「前月(=四月)の定時率は、あの日航よりも高かった」そうな。ちなみに、社長さんが"ボビー・ハック(Bobby Haque)"さんなのでこの会社の2レターはHB、成田発"89"便も"ハック"さんの語呂あわせときまして、かつこの人、私がずっといたバングラデシュのご出身です。
となりの1088便につづき、搭乗は時間に余裕をもってはじまりました。空いている機内に入りますと、これまた(悪い方向で)心配していたお席まわりの環境は、必要充分といった好印象でした。座席間隔はLCCほど狭すぎるわけではなく(ただ、かといって満席時深夜便で耐えられるかは疑問なほどの)、モケットのほつれも見あたらず、汚れもとくにありません。機材HS-AACは就航23年目、しかも2007年までUA航空で飛んでいた機材とあり、"アメリカ人に酷使され倒された機材"の予習イメージだったんだけど、全然そんなこともなかったです。おそらく、UA時代のままのシート配置なのでしょうが。ああ、どんだけ期待値が低かったんだか(笑)。
ほぼ定刻のスポットアウトしたものの、不運にも遠いR/W19Lエンドまでタキシングのうえ、ようやく離陸。適度な感じでベルトサインオフで、消灯のまま起きている人だけに水が配られました。飛行予定時間は5時間25分です。
CAさん陣は、もちろん若い人揃いなのですが、過度ではないもののかなり丁寧なサービス、といった感触でした。簡単なフレーズの日本語は覚えており、英語は当然流暢なレベルです。さらに、機内アナウンスの英語は(タイ人の英語のわりには)とても聞きとりやすかったです。お客様が少ないのもあるでしょうが、朝食のやりとり時の流れも、そつなく済んでいました。なお、機長さんの放送は成田への降下中に一回だけあり、左の窓に富士山が見えますとのアナウンスでした。目下訪日タイ人を狙う航空会社ゆえ、きっと彼らには日本の象徴のご案内、よいインフォとなったことでしょう。
古い機材ですので、個人モニターやエンタメ系の設備はほぼ皆無。ただ、トイレやギャレー部分の外壁には、手書きの航路案内があり、温かみを出そうとしているのがわかります。また、機内誌がわりの『歩くバンコク』は、このバンコク発便でも準備されていて、ありがたくお持ち帰りさせていただきました。つぎは、訪日タイ人向けのコンテンツがお席で用意できれば、より充実のフライトを提供できるかもしれません。
翌朝は、四国の南まできたところで、朝食のサーブがありました。もともと機内食が(往復とも)各一回出るとの情報だったのですが、内容も、レガシーの朝軽食級のものながら、充分だったと思います。この日はオムレツで、ふわふわでとてもおいしかったです。下敷き紙がないトレー直置きでの配膳で、ちょっと味気ない外見ではありましたが、それでもまだまだ、まったく及第点です。総じて、すくなくとも(そんなに乗ったこともないですが)中国系キャリアの強烈な都市伝説の数々にくらべたら、ずっとずっといいレベルだと思います。
そんな感じで、日の出&朝食後の明るいおねむタイム(←東南アジア発便のお決まりですね)のなか、成田に向けて降りてゆきました。この日は南風運用で、ひさしぶりにの霞ヶ浦や利根川を眺めつつ左旋回し、晴れのR/W16Lへ着陸しました。
********
成田ではバンコクとちがい、快晴の中、再度二機そろって沖どめでした。すくなくとも日系の旅行会社といえば、他の産業とちがって、大きなブツをあまりもたない(せいぜい貸切バスくらい)ものです。そう考えると、旅行会社HISの名のもとで飛行機が二機並んでいるの自体が、新鮮な驚きの光景でありました。ただ、欧米の旅行業界、レジャー移動の動向をみるかぎり、近い将来、HB航空さんの飛行機が(キャリアさんの計画発表どおり)数十機に増えてゆくのが、"正しい"時代の方向でもあるでしょう。数年後、レガシーでもLCCでもない、HBのような第三極=チャーターエアラインの存在感がどれだけ日本、あるいはアジア地区で出てくるか、とても楽しみです。チャーター/レジャー移動なんて、お互いの土地が平穏じゃないとできないマーケットですから、じつはこれ、"平和の象徴"でもあるんですよね。タイの度々の混乱もあり、足もとの業績はいまいちのようですが、まだまだ応援したいなあ。
といった感じで、チャーター航空会社という位置づけ上、さほど内容を云々評するのもどうかとは思いつつ、今回のフライト同様の品質とお値段のバランスが保てるようでしたら、気軽なご旅行の選択肢には、十二分に値するチョイスだと思います。今後のアジア圏の旅行業、航空ビジネスのゆくえを眺めるうえでも、ひきつづき注目のエアラインさんであります。
ということで、期待値は(悪い意味での)LCCレベルではなく少し高め、レガシーキャリアの底辺、たとえば中国某方航空(笑)級に設定して、やがて就航一年になるところ、遅ればせながら乗ってまいりました。
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自分の搭乗日は、HB航空保有の2機がほぼ同時に成田へ向け出発するイレギュラー日でした。臨時便扱いのHB1088便(翌朝のNRT到着後、REP行きの大型連休日本人向けチャーターになりました)と、通常便で自分も乗るHB88便は、スワンナプームのD、Eカウンターを背中合わせに手続きしていました。1088便は出発3時間ほど前の段階からタイ人団体様で大混雑。あとで搭乗口(こちらも隣りどうしでした)見ていたら、ほぼ満席だったようです。いっぽう、88便は大型連休の日本Uターンラッシュにはまだ早く、搭乗率は半分以下。日本人の個人客が中心だったようで、チェックインから出発後の機内から、とても余裕がありました。中央列ではエコノミーフルフラットが出現していたくらいで、個人的にはとてもありがたいのですが、会社さんの営業的には、まったくよくないフライトですね。
お席位置のリクエスト、現在では、無料で空港チェックイン時に可能となったようです。カウンターに保有二機毎のシートマップが置いてあり、ピンポイントで要望できるだけでなく、そこに機材番号が書いてあるため、アサイン機材まで知れるという嬉しい状況発生中です(笑)。また、BKK空港のカウンターやゲートの地上業務はTG航空に委託されており、丁寧&スムーズな対応が受けれた反面、TGってHBの商売敵だよなあ。敵に塩を頼む、か(笑)。
さて、毎度面倒なこの国の出国手続き動線をこなしたあとは、比較的本館に近いF2ゲートへすすみました。自便HB88はくだんの客層&少人数だったので、半券もぎり後の待合室も空いており、わずかに心配していた土壇場の出発遅延もなく、二機とも定刻に搭乗開始できました。ちょうど来ていた社長さんに聞くところでは、「前月(=四月)の定時率は、あの日航よりも高かった」そうな。ちなみに、社長さんが"ボビー・ハック(Bobby Haque)"さんなのでこの会社の2レターはHB、成田発"89"便も"ハック"さんの語呂あわせときまして、かつこの人、私がずっといたバングラデシュのご出身です。
となりの1088便につづき、搭乗は時間に余裕をもってはじまりました。空いている機内に入りますと、これまた(悪い方向で)心配していたお席まわりの環境は、必要充分といった好印象でした。座席間隔はLCCほど狭すぎるわけではなく(ただ、かといって満席時深夜便で耐えられるかは疑問なほどの)、モケットのほつれも見あたらず、汚れもとくにありません。機材HS-AACは就航23年目、しかも2007年までUA航空で飛んでいた機材とあり、"アメリカ人に酷使され倒された機材"の予習イメージだったんだけど、全然そんなこともなかったです。おそらく、UA時代のままのシート配置なのでしょうが。ああ、どんだけ期待値が低かったんだか(笑)。
ほぼ定刻のスポットアウトしたものの、不運にも遠いR/W19Lエンドまでタキシングのうえ、ようやく離陸。適度な感じでベルトサインオフで、消灯のまま起きている人だけに水が配られました。飛行予定時間は5時間25分です。
CAさん陣は、もちろん若い人揃いなのですが、過度ではないもののかなり丁寧なサービス、といった感触でした。簡単なフレーズの日本語は覚えており、英語は当然流暢なレベルです。さらに、機内アナウンスの英語は(タイ人の英語のわりには)とても聞きとりやすかったです。お客様が少ないのもあるでしょうが、朝食のやりとり時の流れも、そつなく済んでいました。なお、機長さんの放送は成田への降下中に一回だけあり、左の窓に富士山が見えますとのアナウンスでした。目下訪日タイ人を狙う航空会社ゆえ、きっと彼らには日本の象徴のご案内、よいインフォとなったことでしょう。
古い機材ですので、個人モニターやエンタメ系の設備はほぼ皆無。ただ、トイレやギャレー部分の外壁には、手書きの航路案内があり、温かみを出そうとしているのがわかります。また、機内誌がわりの『歩くバンコク』は、このバンコク発便でも準備されていて、ありがたくお持ち帰りさせていただきました。つぎは、訪日タイ人向けのコンテンツがお席で用意できれば、より充実のフライトを提供できるかもしれません。
翌朝は、四国の南まできたところで、朝食のサーブがありました。もともと機内食が(往復とも)各一回出るとの情報だったのですが、内容も、レガシーの朝軽食級のものながら、充分だったと思います。この日はオムレツで、ふわふわでとてもおいしかったです。下敷き紙がないトレー直置きでの配膳で、ちょっと味気ない外見ではありましたが、それでもまだまだ、まったく及第点です。総じて、すくなくとも(そんなに乗ったこともないですが)中国系キャリアの強烈な都市伝説の数々にくらべたら、ずっとずっといいレベルだと思います。
そんな感じで、日の出&朝食後の明るいおねむタイム(←東南アジア発便のお決まりですね)のなか、成田に向けて降りてゆきました。この日は南風運用で、ひさしぶりにの霞ヶ浦や利根川を眺めつつ左旋回し、晴れのR/W16Lへ着陸しました。
********
成田ではバンコクとちがい、快晴の中、再度二機そろって沖どめでした。すくなくとも日系の旅行会社といえば、他の産業とちがって、大きなブツをあまりもたない(せいぜい貸切バスくらい)ものです。そう考えると、旅行会社HISの名のもとで飛行機が二機並んでいるの自体が、新鮮な驚きの光景でありました。ただ、欧米の旅行業界、レジャー移動の動向をみるかぎり、近い将来、HB航空さんの飛行機が(キャリアさんの計画発表どおり)数十機に増えてゆくのが、"正しい"時代の方向でもあるでしょう。数年後、レガシーでもLCCでもない、HBのような第三極=チャーターエアラインの存在感がどれだけ日本、あるいはアジア地区で出てくるか、とても楽しみです。チャーター/レジャー移動なんて、お互いの土地が平穏じゃないとできないマーケットですから、じつはこれ、"平和の象徴"でもあるんですよね。タイの度々の混乱もあり、足もとの業績はいまいちのようですが、まだまだ応援したいなあ。
といった感じで、チャーター航空会社という位置づけ上、さほど内容を云々評するのもどうかとは思いつつ、今回のフライト同様の品質とお値段のバランスが保てるようでしたら、気軽なご旅行の選択肢には、十二分に値するチョイスだと思います。今後のアジア圏の旅行業、航空ビジネスのゆくえを眺めるうえでも、ひきつづき注目のエアラインさんであります。
フライトログ
搭乗の詳細データです。
- 座席番号
- 22A
- 搭乗クラス
- Y(Y)
- 区間マイル
- 2769
- 出発予定時刻
- 0100
- 搭乗時刻
- 0041
- 出発時刻
- 0103
- 到着予定時刻
- 0920
- 到着時刻
- 0913
- 予定飛行時間
- 05:25
- 出発ゲート・スポット
- F2
- 離陸滑走路
- 19L
- 離陸時刻
- 0133
- 到着空港 天気・気温
- 晴れ
- 到着ゲート・スポット
- 402
- 着陸滑走路
- 16L
- 着陸時刻
- 0905
- メモ
- 臨時便HB1088のスポットは、BKKがF2、NRTが401(沖どめ)。ともにHB88のとなりでした。
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