HB88 BKK-NRT アジアの旅行ギョーカイの将来に期待しちゃうフライト。 - アジア・アトランティック・エアラインズ 口コミ・評価

航空会社 アジア・アトランティック・エアラインズ

2016年12月11日に撮影されたアジア・アトランティック・エアラインズの航空機写真

© 南十字星さん

2018年8月に営業停止、10月に清算。旅行会社 HISが設...
現在運航されていません。運航していた当時の情報です。
タイ
IATA | ICAO
HB | AAQ

搭乗レビュー
HB88 BKK-NRT アジアの旅行ギョーカイの将来に期待しちゃうフライト。

総評:3
3ッ星
機内食・ドリンク
4ッ星
座席(シート)
3ッ星
機内スタッフサービス
4ッ星
エンターティメント
3ッ星
トイレ・洗面台
3ッ星
機材コンディション
4ッ星
地上サービス
4ッ星
口コミ投稿者
メヘンサルの猿さん
アクセス数
2,731
投稿日
2014/05/30

搭乗写真

  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    搭乗機HS-AAC。HB航空の二番機... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    BKK空港、この日のHB航空88便(... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    カウンターEと背中合わせのF列では、... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    カウンターに置いてあった座席表。HS... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    この晩のBKK空港出発案内。00:4... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    TG航空のグラウンドハンドリングで発... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    臨時便(HB1088)の出発ゲート入... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    こちらが搭乗便、HB88便のいりぐち... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    搭乗機、HS-AACをBKK空港の待... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    F2ゲート前の待合室区画。大型連休の... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    搭乗橋は、かわいい手書きのやじるしで... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    搭乗機、HS-AACのL1ドアから機... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    自席への途中に通ったビジネスクラスの... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    自席22A(Bキャビン=主翼のうえ)... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    レガシーに比べれば若干せまめですが、... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    UA航空時代のものと思われるコントロ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    座席したのコンディション、清潔度も上... 続き
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    非常用設備のご案内と、機内誌がわりの... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    非常用設備のご案内、うら面。
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    非常用設備のご案内、おもて面。なお、... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    離陸後、減灯状態のまま、起きているひ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    100バーツor4米ドルor400円... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    タイ時間で朝4時、日本時間で6時ごろ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    寝起きのひとには、また水が配られまし... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    日本時間で朝6時10分ごろ。この、角... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    機内点灯かつ、もともと窓のシェード閉... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    機内食搭載のカートもHB航空カラー。... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    HB航空88便、BKK-NRTの朝食... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    アップで撮るとなおさら変哲なさげに見... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    食後はジュース類の配布がありました。... 続き
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    トイレとギャレーの壁にあった、手作り... 続き
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    トイレは充分な清潔度でした。泰・日に... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    主翼前縁あたりのトイレより前が、エコ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    座席の頭上。窓とおなじく、この角ばっ... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    成田へ向けて降下開始。大島あたりの上... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    九十九里浜から内陸へ向けて進入中。
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    成田空港ではさすがに沖どめでした。バ... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    自席22A(窓側)。とくによいという... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    成田空港402番スポットに駐機中のH... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ランプバスの車内から、となりに駐機中... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    どうにかして二機ならびの写真を撮りた... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    成田空港第二ターミナル、A搭乗出口。

総評

 アジア・アトランティック・エアラインズ、自分は海外駐在から日本への帰任(つまり業務用途)で使ったのですが、もともとのこの航空会社さんのターゲットは、アジア各国間のレジャー&波動需要であります。就航路線を固定せず、需要の高い路線(ないし国)に機材を適宜投入することで、収益のよい搭乗客数・率を高く保ちつづけるビジネスモデル。で、それをお客様からみれば、"フルサービスのままでも大手より安いお値段"になる、という仕掛けだそうで。
     
 ということで、期待値は(悪い意味での)LCCレベルではなく少し高め、レガシーキャリアの底辺、たとえば中国某方航空(笑)級に設定して、やがて就航一年になるところ、遅ればせながら乗ってまいりました。
     
********
  
 自分の搭乗日は、HB航空保有の2機がほぼ同時に成田へ向け出発するイレギュラー日でした。臨時便扱いのHB1088便(翌朝のNRT到着後、REP行きの大型連休日本人向けチャーターになりました)と、通常便で自分も乗るHB88便は、スワンナプームのD、Eカウンターを背中合わせに手続きしていました。1088便は出発3時間ほど前の段階からタイ人団体様で大混雑。あとで搭乗口(こちらも隣りどうしでした)見ていたら、ほぼ満席だったようです。いっぽう、88便は大型連休の日本Uターンラッシュにはまだ早く、搭乗率は半分以下。日本人の個人客が中心だったようで、チェックインから出発後の機内から、とても余裕がありました。中央列ではエコノミーフルフラットが出現していたくらいで、個人的にはとてもありがたいのですが、会社さんの営業的には、まったくよくないフライトですね。
    
 お席位置のリクエスト、現在では、無料で空港チェックイン時に可能となったようです。カウンターに保有二機毎のシートマップが置いてあり、ピンポイントで要望できるだけでなく、そこに機材番号が書いてあるため、アサイン機材まで知れるという嬉しい状況発生中です(笑)。また、BKK空港のカウンターやゲートの地上業務はTG航空に委託されており、丁寧&スムーズな対応が受けれた反面、TGってHBの商売敵だよなあ。敵に塩を頼む、か(笑)。
    
 さて、毎度面倒なこの国の出国手続き動線をこなしたあとは、比較的本館に近いF2ゲートへすすみました。自便HB88はくだんの客層&少人数だったので、半券もぎり後の待合室も空いており、わずかに心配していた土壇場の出発遅延もなく、二機とも定刻に搭乗開始できました。ちょうど来ていた社長さんに聞くところでは、「前月(=四月)の定時率は、あの日航よりも高かった」そうな。ちなみに、社長さんが"ボビー・ハック(Bobby Haque)"さんなのでこの会社の2レターはHB、成田発"89"便も"ハック"さんの語呂あわせときまして、かつこの人、私がずっといたバングラデシュのご出身です。
 
 となりの1088便につづき、搭乗は時間に余裕をもってはじまりました。空いている機内に入りますと、これまた(悪い方向で)心配していたお席まわりの環境は、必要充分といった好印象でした。座席間隔はLCCほど狭すぎるわけではなく(ただ、かといって満席時深夜便で耐えられるかは疑問なほどの)、モケットのほつれも見あたらず、汚れもとくにありません。機材HS-AACは就航23年目、しかも2007年までUA航空で飛んでいた機材とあり、"アメリカ人に酷使され倒された機材"の予習イメージだったんだけど、全然そんなこともなかったです。おそらく、UA時代のままのシート配置なのでしょうが。ああ、どんだけ期待値が低かったんだか(笑)。
  
 ほぼ定刻のスポットアウトしたものの、不運にも遠いR/W19Lエンドまでタキシングのうえ、ようやく離陸。適度な感じでベルトサインオフで、消灯のまま起きている人だけに水が配られました。飛行予定時間は5時間25分です。
      
 CAさん陣は、もちろん若い人揃いなのですが、過度ではないもののかなり丁寧なサービス、といった感触でした。簡単なフレーズの日本語は覚えており、英語は当然流暢なレベルです。さらに、機内アナウンスの英語は(タイ人の英語のわりには)とても聞きとりやすかったです。お客様が少ないのもあるでしょうが、朝食のやりとり時の流れも、そつなく済んでいました。なお、機長さんの放送は成田への降下中に一回だけあり、左の窓に富士山が見えますとのアナウンスでした。目下訪日タイ人を狙う航空会社ゆえ、きっと彼らには日本の象徴のご案内、よいインフォとなったことでしょう。
    
 古い機材ですので、個人モニターやエンタメ系の設備はほぼ皆無。ただ、トイレやギャレー部分の外壁には、手書きの航路案内があり、温かみを出そうとしているのがわかります。また、機内誌がわりの『歩くバンコク』は、このバンコク発便でも準備されていて、ありがたくお持ち帰りさせていただきました。つぎは、訪日タイ人向けのコンテンツがお席で用意できれば、より充実のフライトを提供できるかもしれません。
     
 翌朝は、四国の南まできたところで、朝食のサーブがありました。もともと機内食が(往復とも)各一回出るとの情報だったのですが、内容も、レガシーの朝軽食級のものながら、充分だったと思います。この日はオムレツで、ふわふわでとてもおいしかったです。下敷き紙がないトレー直置きでの配膳で、ちょっと味気ない外見ではありましたが、それでもまだまだ、まったく及第点です。総じて、すくなくとも(そんなに乗ったこともないですが)中国系キャリアの強烈な都市伝説の数々にくらべたら、ずっとずっといいレベルだと思います。
         
 そんな感じで、日の出&朝食後の明るいおねむタイム(←東南アジア発便のお決まりですね)のなか、成田に向けて降りてゆきました。この日は南風運用で、ひさしぶりにの霞ヶ浦や利根川を眺めつつ左旋回し、晴れのR/W16Lへ着陸しました。
           
********
     
 成田ではバンコクとちがい、快晴の中、再度二機そろって沖どめでした。すくなくとも日系の旅行会社といえば、他の産業とちがって、大きなブツをあまりもたない(せいぜい貸切バスくらい)ものです。そう考えると、旅行会社HISの名のもとで飛行機が二機並んでいるの自体が、新鮮な驚きの光景でありました。ただ、欧米の旅行業界、レジャー移動の動向をみるかぎり、近い将来、HB航空さんの飛行機が(キャリアさんの計画発表どおり)数十機に増えてゆくのが、"正しい"時代の方向でもあるでしょう。数年後、レガシーでもLCCでもない、HBのような第三極=チャーターエアラインの存在感がどれだけ日本、あるいはアジア地区で出てくるか、とても楽しみです。チャーター/レジャー移動なんて、お互いの土地が平穏じゃないとできないマーケットですから、じつはこれ、"平和の象徴"でもあるんですよね。タイの度々の混乱もあり、足もとの業績はいまいちのようですが、まだまだ応援したいなあ。
   
 といった感じで、チャーター航空会社という位置づけ上、さほど内容を云々評するのもどうかとは思いつつ、今回のフライト同様の品質とお値段のバランスが保てるようでしたら、気軽なご旅行の選択肢には、十二分に値するチョイスだと思います。今後のアジア圏の旅行業、航空ビジネスのゆくえを眺めるうえでも、ひきつづき注目のエアラインさんであります。
   
   
   
   
    

フライトログ

搭乗の詳細データです。

座席番号
22A
搭乗クラス
Y(Y)
区間マイル
2769
出発予定時刻
0100
搭乗時刻
0041
出発時刻
0103
到着予定時刻
0920
到着時刻
0913
予定飛行時間
05:25
出発ゲート・スポット
F2
離陸滑走路
19L
離陸時刻
0133
到着空港 天気・気温
晴れ
到着ゲート・スポット
402
着陸滑走路
16L
着陸時刻
0905
メモ
臨時便HB1088のスポットは、BKKがF2、NRTが401(沖どめ)。ともにHB88のとなりでした。

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