こんなこともありました、今は思い出です - JAL (日本航空) 口コミ・評価

航空会社 JAL (日本航空)

2024年04月14日に撮影されたJAL (日本航空)の航空機写真

© まさきち9332さん

第2次大戦後の1951年8月1日設立。1951年10月25日...
日本
IATA | ICAO
JL | JAL
アライアンス
ワンワールド

搭乗レビュー
こんなこともありました、今は思い出です

航空会社
日本航空
便名
JAL
ビジネス
搭乗日
1985/09
出発
名古屋飛行場
到着
カイロ国際空港
機材
McDonnell Douglas DC-10
総評:3
3ッ星
機内食・ドリンク
無評価
座席(シート)
無評価
機内スタッフサービス
無評価
エンターティメント
無評価
トイレ・洗面台
無評価
機材コンディション
無評価
地上サービス
無評価
口コミ投稿者
鱚楽鯛遊さん
アクセス数
461
投稿日
2015/04/14

搭乗写真

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総評

1985年9月、北アフリカ・中東地区で、まだ政治的にも比較的安定しているエジプト・カイロで、会社の取り扱い商品拡販のためカイロ国際見本市に参加しました。会場ブースへのアテンドのため会社から製品担当者4人が出張しました。他の3人はすでに出発し、私だけ遅れ単独でバンコック経由でカイロまで行く予定でした。エジプトのビサやパスポートの出入国記録からたどると、名古屋空港から出発し、バンコックで乗り換えたようです。バンコックからは日本航空のDC-10でボンベイ(現在はムンバイ)でワンストップしてカイロへ入る予定でした。

バンコックを飛び立ち水平飛行でベルト着用サインが消えるまでいつもよりやや時間がかかったような記憶がありますが、そんなことは地形や気象状況によって毎回変わることで気にもしていませんでした。しばらくすると機内アナウンスで「飛行には問題ありませんが、油圧系統に異常ありのサインが出ているので点検・修理のできるバンコック空港に引き返します」と知らされました。

今まで数えきれないくらい飛行機を利用していますが、引き返すのは初めての経験、「安全だ!大丈夫」と自分自身に言い聞かせるもやはり心配でした。油圧系統のトラブルだと着陸時ブレーキの効きが劣るので、機体重量を軽くするため「燃料投棄」を行いますと放送し、上空をかなり長い時間(そのように感じました)旋回して燃料投棄を行い、照明を消した機体はバンコック空港に無事着陸しました。思わず機内からは拍手が沸き起こり明るくなった照明でみんなの安堵した顔が見えました。
空港で以後の予定を聞き、会社にもカイロ着が遅れる旨を連絡してJALの用意したホテルでしばらく休憩していると修理できたので出発しますと連絡が届きました。空港に向かい、まだ明けやらぬ午前5時ごろ再び同じDC-10で飛び立ちました。

やれやれと思う間もなく、再び「同じトラブル発生のため引き返します」との放送、今度ばかりは乗客全員が怒りを表明しましたが安全には代えられません、乗客は何もできません、ただ安全を機長に託すだけです。再び燃料投棄が始まりました。一回目は暗闇の中で分かりませんでしたが、燃料は両翼の先端から霧状になって噴出させているのが見えました。DC-10はここで打ち切りとなり他社便への切り替えではJAL職員がテキパキと裁いてくれ、ロイヤル・ヨルダン航空でバンコック-クエート-アンマン(乗換)-カイロと搭乗し名古屋を出発してからおよそ48時間くらいかかりました。

幾度も搭乗しているといろいろな事に出くわしますが今となってはこれらすべて思い出となっております。

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