最後のトライスター - カンプチア航空 口コミ・評価

昔、バックパッカーだった時の話です。

東京からビーマンバングラデシュ航空で
降り立ったバンコク。カオサン通りの
ＩＢＳトラベル（格安の旅行代理店で有名でした）
でプノンペン行きの片道航空券を購入。

価格が2000バーツもしなかったので、
なんだか怪しいなあと思っていたら、
翌日ドンムアン空港に着いてビックリ。
当時、カンボジアを代表する航空会社、
「ロイヤルエアカンボジア」だと思って買った
チケットが実は「カンプチア」航空という
聞いたことも無い航空会社（笑）であることが分かった次第。

ＫＴ９０２便はドンムアンの隅っこに１か所だけ
チェックインカウンターがあり、やる気の無い職員が
手書きの搭乗券をさらりと発券。

５４番という地下室みたいな搭乗口からバスに乗せられ、
「おいこれってバスでプノンペン行くのか？」
と思わせるほど空港の隅まで行ったところまで連れて行かれ
待っていたのはこの写真の超オンボロのトライスター。

機内も物凄い光景でいたる所に
「キャセイパシフィック」のステッカーが
貼られ、（トイレの変な日本語表示もそのまんま）
エアコンが効かない機内にはタイの演歌が大音量で流れる
という凄まじい状況（笑）。

加えて客は正体不明の中国人ばかりで、
機内で大声で喋りっぱなしという
凄い状況。（しかしあの中国人たち
何しにカンボジアに行くんだあ？）

トライスターのキャパシティに反して、客は三分の一も
乗っておらず、これで採算取れてるのかと思っていたら、
一応機内サービスはぬるいコーラと変な味のするサンドイッチ
が出てきた。（当時は写真を撮る気にもなれず）

トイレに行くと水は流れないし
（そのくせ、キャセイ時代の変な日本語で「水を流すてくたさい」
とかいうプレートが貼ってある（笑））散々な状況で
何故かトライスターは低空飛行を続け、なんとか
カンボジア・プノンペンに到着。

当時のプノンペン・ポチェントン空港はまあ田舎の小学校
みたいな造りでとほほな雰囲気を醸し出していました。

あれから16年ほど経ちましたが、今でも印象に残っている
フライトです。ちなみにこの時機内で知り合った旅人
とは今でも友人です（笑）。

搭乗の詳細データです。

座席番号

45H

搭乗クラス

Y

出発予定時刻

9:00

搭乗時刻

8:15

出発時刻

9:30

到着予定時刻

10:00

到着時刻

10:45

予定飛行時間

1h

出発空港 天気・気温

晴れ

出発ゲート・スポット

54

到着空港 天気・気温

晴れ