航空会社 ユナイテッド航空
- 国
- アメリカ
- IATA | ICAO
- UA | UAL
- メンバー評価
- 搭乗レビュー 3.48 [597件]
- アライアンス
- スターアライアンス
搭乗レビュー
#645 (I490) 本家本元アイランドホッパーに搭乗。一触即発のオーバーブッキング
- 口コミ投稿者
- westtowerさん
搭乗写真
総評
各駅停車のローカルバスに揺られている感覚で島々を転々としながら太平洋横断の空旅、って何かワクワクしませんか? そんなワクワクを味わいたくて、グアム(米国領)を発ち、チューク(ミクロネシア連邦)➢ポンペイ(ミクロネシア連邦)➢コスラエ(ミクロネシア連邦)➢クワジャリン(マーシャル諸島/バックホルツ陸軍飛行場)➢マジュロ(マーシャル諸島)の2国・5島を経由して、ホノルル(米国)へ飛んでいます。
“アイランドホッピング”でWikiると、このUA155便がピンポイントで表示される程、アイランドホッパーの代名詞的な存在となっている路線です。
【チェックイン】
UA155便の最終経由地のここマジュロで、最終レグのボーディングパスの発券を受けなければなりません。搭乗地グアムでトラブルがあり、事前指定したwindow seatのボーディングパスが通しで発券されない事態に見舞われているからです。
顛末はこちら
<a href=" http://flyteam.jp/airline/united/review/35277">#640 (I485) 本家本元アイランドホッパーに搭乗。シートアサイン不能で流浪の民</a>
シップを降りると、頬を撫でるシーブリーズがとても心地よい。ハンモックに揺られてここで一泊したい気分になります。
エアサイドのwaiting roomでボーディングパスの発券を依頼。ポンペイ➢マジュロ間でアサインされた11Fが最終目的地ホノルルまで継続してアサインされ一安心、とこの場では思ったのですが…
【搭乗時】
アサインされた自席11Fに先客、某John Smith氏が座っております。
ここまではよくある話、しかしここで問題発生。
確認をさせていただくと、JS氏は何と11Fがアサインされた正真正銘のボーディングパスを所持しているではありませんか。それに引き換え、僕のボーディングパスは経由地で上書きに上書きを重ねた信憑性のなさそうなボーディングパスに成り下がっています。
一見自分にとって不利な状況です。
機内を見渡すと100%に近い搭乗率、ここで対応をヘマると、middle seatへの変更や、下手すると搭乗拒否の可能性もでてくることも危惧。そこで、グアムから5レグを共にして気心の知れたCAに状況を説明し、善処をお願いしました。彼女たちも僕の境遇を熟知しており、味方になってくれたようです。暫くすると、機外からビブスを着たUAの女性マーシャルが乗り込んできて、双方の搭乗券を一瞥すると、JS氏に毅然と言い放ちました。
マーシャル「発券時に手違いがあったようです。座席の移動をお願いします」
JS氏「私のボーディングパスには11Fの記載がありますが」
マーシャル「こちらは貴殿にアサインされた正当な席ではありません。移動してください」
この一件の少し前に、オーバーブッキングの機内から降機を拒んだPaxがセキュリティに強制的に引き摺り出される(排除される)出来事が社会問題になり、その映像はセンセーショナルに報道されました。JS氏も二の舞になるのを恐れたのでしょうか、それ以上の抵抗も行わず、機体後方の席へと誘われていきました。
こうして僕は「元の鞘」に収まった訳ですが、もし自分が逆の立場だったらどうしていたか考えさせられました。航空会社の運送約款には(トーンの差はある程度あるにせよ)乗客の同意がなくても補償をすれば搭乗を拒否できることがうたわれていると聞いたことがあります。逆にいえば、予約が成立しているから、又ボーディングパスが発券されたからといって、100%搭乗が保証されるとは限らない訳です。顧客対応に於ける暴力的行為は最も否定されるべきものですが、暗黙の裡にそのような運送契約に同意している以上、過激な権利意識を振りかざすのは危険で、(航空会社の判断や決定の正当性や合理性を確認した上で)不承不承従わざるを得ないケースもあることを、利用者も認識しておく必要があるでしょう。こういった点は一般の公共交通機関とは異なる空の旅の特殊性とも言えますね。
【搭乗機材】
ユナイテッド航空
レジ番: N39297
機種: B737-824
履歴:
2005年08月 初飛行
2005年11月 コンティネンタル航空(CO)登録
2010年10月 コンティネンタル航空 抹消
2010年10月 ユナイテッド航空(UA)登録
機齢: 11.7歳
エンジン: 2 x CFMI CFM56-7B26
コンディション: 機齢は古いがリノベーション済みで問題なし
リマークス:スプリット・シミタール・ウィングレット 追加装備
【機内概況・座席(シート)】
本機のコンフィグは4種あるUAのB738シリーズの中のバージョン4、ビジネスクラス16席、エコノミー・プラス42席、エコノミー108席の仕様。
自席は11F
発券区分はY(S)ですが、スタアラ・ゴールド保持者は申請なしにプレエコが優先的にアサインされる模様です。
アブレストは3+3でエコノミー同様ですが、シートピッチ 86cm(エコノミー 76cm)、リクライニング 7cm(同 5cm)、座席幅 43.9cm(同 41.4cm)と明らかに快適性に差があります。
薄型のカチっとした仕上がりの合皮シートは、そのカラーリングも相まって完成度高し。
【機内食・ドリンク】
フォカッチャとFib Barなるお菓子のみの軽食がサーブされました。
夕食時の出発、また飛行時間4.5時間を超える真毅なりにも国際航路にしては、全くもって物足りない内容です。
【機内スタッフ】
11時間超のフライトを、途中交代なし、同一クルーでこなします。
ロングホールなら、仮眠室で交代で休息することもできますが、6レグと小刻みに離着陸を繰り返す当便はぶっ通しの勤務となり、そのワークロードは想像を絶します。中には花冠を被ったユーモアたっぷりのおばあちゃん(失礼)CAさんもおりました。そんな過酷な状況下でも、ホスピタリティを失わず勤務を全うするクルーの皆さんに頭が下がる思いです。
【エンターティメント&アメニティ】
まとまった時間があったので、LION/ライオン-25年目のただいま-を鑑賞
【トイレ・洗面台】
使用せず
【エピローグ】
このように、紆余曲折ありながらも念願のアイランドホッパー初搭乗を果たしました。
当座の目的地であり、一介の経由地でもあるホノルルには27分遅れの03:17に到着。
ターミナルを出て、独特のフレーバーを放つハワイの空気を思いっきり深呼吸します。
6レグ、11時間超のフライトの疲れをグレイズ・ビーチで癒したいところですが、そうは問屋が卸さない、貧乏トラベラーの旅は続きます。
“アイランドホッピング”でWikiると、このUA155便がピンポイントで表示される程、アイランドホッパーの代名詞的な存在となっている路線です。
【チェックイン】
UA155便の最終経由地のここマジュロで、最終レグのボーディングパスの発券を受けなければなりません。搭乗地グアムでトラブルがあり、事前指定したwindow seatのボーディングパスが通しで発券されない事態に見舞われているからです。
顛末はこちら
<a href=" http://flyteam.jp/airline/united/review/35277">#640 (I485) 本家本元アイランドホッパーに搭乗。シートアサイン不能で流浪の民</a>
シップを降りると、頬を撫でるシーブリーズがとても心地よい。ハンモックに揺られてここで一泊したい気分になります。
エアサイドのwaiting roomでボーディングパスの発券を依頼。ポンペイ➢マジュロ間でアサインされた11Fが最終目的地ホノルルまで継続してアサインされ一安心、とこの場では思ったのですが…
【搭乗時】
アサインされた自席11Fに先客、某John Smith氏が座っております。
ここまではよくある話、しかしここで問題発生。
確認をさせていただくと、JS氏は何と11Fがアサインされた正真正銘のボーディングパスを所持しているではありませんか。それに引き換え、僕のボーディングパスは経由地で上書きに上書きを重ねた信憑性のなさそうなボーディングパスに成り下がっています。
一見自分にとって不利な状況です。
機内を見渡すと100%に近い搭乗率、ここで対応をヘマると、middle seatへの変更や、下手すると搭乗拒否の可能性もでてくることも危惧。そこで、グアムから5レグを共にして気心の知れたCAに状況を説明し、善処をお願いしました。彼女たちも僕の境遇を熟知しており、味方になってくれたようです。暫くすると、機外からビブスを着たUAの女性マーシャルが乗り込んできて、双方の搭乗券を一瞥すると、JS氏に毅然と言い放ちました。
マーシャル「発券時に手違いがあったようです。座席の移動をお願いします」
JS氏「私のボーディングパスには11Fの記載がありますが」
マーシャル「こちらは貴殿にアサインされた正当な席ではありません。移動してください」
この一件の少し前に、オーバーブッキングの機内から降機を拒んだPaxがセキュリティに強制的に引き摺り出される(排除される)出来事が社会問題になり、その映像はセンセーショナルに報道されました。JS氏も二の舞になるのを恐れたのでしょうか、それ以上の抵抗も行わず、機体後方の席へと誘われていきました。
こうして僕は「元の鞘」に収まった訳ですが、もし自分が逆の立場だったらどうしていたか考えさせられました。航空会社の運送約款には(トーンの差はある程度あるにせよ)乗客の同意がなくても補償をすれば搭乗を拒否できることがうたわれていると聞いたことがあります。逆にいえば、予約が成立しているから、又ボーディングパスが発券されたからといって、100%搭乗が保証されるとは限らない訳です。顧客対応に於ける暴力的行為は最も否定されるべきものですが、暗黙の裡にそのような運送契約に同意している以上、過激な権利意識を振りかざすのは危険で、(航空会社の判断や決定の正当性や合理性を確認した上で)不承不承従わざるを得ないケースもあることを、利用者も認識しておく必要があるでしょう。こういった点は一般の公共交通機関とは異なる空の旅の特殊性とも言えますね。
【搭乗機材】
ユナイテッド航空
レジ番: N39297
機種: B737-824
履歴:
2005年08月 初飛行
2005年11月 コンティネンタル航空(CO)登録
2010年10月 コンティネンタル航空 抹消
2010年10月 ユナイテッド航空(UA)登録
機齢: 11.7歳
エンジン: 2 x CFMI CFM56-7B26
コンディション: 機齢は古いがリノベーション済みで問題なし
リマークス:スプリット・シミタール・ウィングレット 追加装備
【機内概況・座席(シート)】
本機のコンフィグは4種あるUAのB738シリーズの中のバージョン4、ビジネスクラス16席、エコノミー・プラス42席、エコノミー108席の仕様。
自席は11F
発券区分はY(S)ですが、スタアラ・ゴールド保持者は申請なしにプレエコが優先的にアサインされる模様です。
アブレストは3+3でエコノミー同様ですが、シートピッチ 86cm(エコノミー 76cm)、リクライニング 7cm(同 5cm)、座席幅 43.9cm(同 41.4cm)と明らかに快適性に差があります。
薄型のカチっとした仕上がりの合皮シートは、そのカラーリングも相まって完成度高し。
【機内食・ドリンク】
フォカッチャとFib Barなるお菓子のみの軽食がサーブされました。
夕食時の出発、また飛行時間4.5時間を超える真毅なりにも国際航路にしては、全くもって物足りない内容です。
【機内スタッフ】
11時間超のフライトを、途中交代なし、同一クルーでこなします。
ロングホールなら、仮眠室で交代で休息することもできますが、6レグと小刻みに離着陸を繰り返す当便はぶっ通しの勤務となり、そのワークロードは想像を絶します。中には花冠を被ったユーモアたっぷりのおばあちゃん(失礼)CAさんもおりました。そんな過酷な状況下でも、ホスピタリティを失わず勤務を全うするクルーの皆さんに頭が下がる思いです。
【エンターティメント&アメニティ】
まとまった時間があったので、LION/ライオン-25年目のただいま-を鑑賞
【トイレ・洗面台】
使用せず
【エピローグ】
このように、紆余曲折ありながらも念願のアイランドホッパー初搭乗を果たしました。
当座の目的地であり、一介の経由地でもあるホノルルには27分遅れの03:17に到着。
ターミナルを出て、独特のフレーバーを放つハワイの空気を思いっきり深呼吸します。
6レグ、11時間超のフライトの疲れをグレイズ・ビーチで癒したいところですが、そうは問屋が卸さない、貧乏トラベラーの旅は続きます。
フライトログ
搭乗の詳細データです。
- 座席番号
- 11F
- 搭乗クラス
- PY
- 区間マイル
- 2,278
- 出発予定時刻
- 20:05
- 搭乗時刻
- 20:20
- 出発時刻
- 20:50
- 到着予定時刻
- 2:50
- 到着時刻
- 3:17
- 予定飛行時間
- 4:45
- 出発空港 天気・気温
- ☀
- 出発ゲート・スポット
- open
- 離陸滑走路
- 07
- 離陸時刻
- 20:55
- 到着空港 天気・気温
- ☀
- 着陸滑走路
- 08L
- 着陸時刻
- 3:12
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