搭乗レビュー
#614 (I459) マイレージ戦略の練り直しを迫られるベトナム航空と全日空の提携
- 口コミ投稿者
- westtowerさん
搭乗写真
総評
【リマークス】
開発途上の素朴な雰囲気が気に入って、3回目の訪問となるフーコック島へ行ってきました。フライトタイム55分間の短いフライト、機材は乗り慣れた(乗り飽きた)VNの主力機A321-231。フライト自体は特筆すべきことはありません。
掲題のトピックスについて少々。
ベトナムにベースを移す前に、「これからは頻繁にベトナム航空に乗ることになるだろう。マイルも貯めないと損」と妄想していました。しかし当時はスカイチーム所属エアラインのマイル会員は有しておらず、では基幹マーレージプログラムをどうするか熟慮の結果、デルタ航空スカイマイル+Amex Goldの組み合わせで、一気に上級資格「ゴールドメダリオン」を獲得してしまおうとの荒業に至った訳です。
そして勇躍乗り込んだベトナムでしたが、渡り蓋を開けてみたら、実はVN搭乗機会は妄想していたほど多くは訪れませんでした。理由はエアアジア系、ベトジェット、ジェットスター系等LCCの幅広い選択肢がある中で、東南アジア諸国渡航時の短時間フライトにはFSC(VN)を使うメリットが然程見いだせなかったことにあります。そして回数は少ないながらも日本へ一時帰国する際はどうしても乗り慣れたJAL/ANAをチョイスしてしまうこともあって…。
そうは言っても少ないながらも当地に来てからの2年間にVNには39回搭乗しました。又たまーに乗る本家デルタ航空、中国東方航空、中華航空搭乗の際にはそれなりにメリットを享受できるので、スカイマイルAmexゴールドの年会費は重たいですが必要経費と考えていたのです。
そんな折、既報ベトナム航空と全日本空輸の資本・包括業務提携が決定、実行されています。越日本の主要な国内線30路線の運航便及び越日間の国際線10路線のコードシェア、それに加えてマイレージ・プログラムの提携も行う、即ちAMC会員はベトナム航空とコードシェアする路線でマイル積算ができるようになる、との本格的な内容です。
こうなると状況は変わってきます。VN利用時も極力NHとの共同運航便を選択することでAMCスーパーフライヤーズの特典を活用・享受する、スカイマイルAmexゴールドを解約しデルタは割り切って平会員になる、のも一考かなと思案しています。何故ならば、Amexゴールドの維持費分で、LCCを使えばシンガポール&バンコクに飛ぶこともでき、そちらの方が利用価値は高いかと。ベトナム航空と全日空の提携により、小生のマイレージ戦略も転換期を迎えております。
【搭乗クラス】Y
【座席(シート)】21G
【機材番号】VN-A359
【機材】A321-231
2008年12月 初飛行、同年同月 ベトナム航空 登録、2016年11月現在現役続行中
【航空フォト】
【エンジン】2 x IAE V2533-A5
【機材コンディション】問題なし
【出発予定時刻】08:25
【機内食・ドリンク】ミネラルウォーター 1本
【機内スタッフ】アオザイ美人
【エンターティメント】機内誌 “HERITAGE”
【トイレ・洗面台】不使用
【空港サービス】
【区間マイル】187
開発途上の素朴な雰囲気が気に入って、3回目の訪問となるフーコック島へ行ってきました。フライトタイム55分間の短いフライト、機材は乗り慣れた(乗り飽きた)VNの主力機A321-231。フライト自体は特筆すべきことはありません。
掲題のトピックスについて少々。
ベトナムにベースを移す前に、「これからは頻繁にベトナム航空に乗ることになるだろう。マイルも貯めないと損」と妄想していました。しかし当時はスカイチーム所属エアラインのマイル会員は有しておらず、では基幹マーレージプログラムをどうするか熟慮の結果、デルタ航空スカイマイル+Amex Goldの組み合わせで、一気に上級資格「ゴールドメダリオン」を獲得してしまおうとの荒業に至った訳です。
そして勇躍乗り込んだベトナムでしたが、渡り蓋を開けてみたら、実はVN搭乗機会は妄想していたほど多くは訪れませんでした。理由はエアアジア系、ベトジェット、ジェットスター系等LCCの幅広い選択肢がある中で、東南アジア諸国渡航時の短時間フライトにはFSC(VN)を使うメリットが然程見いだせなかったことにあります。そして回数は少ないながらも日本へ一時帰国する際はどうしても乗り慣れたJAL/ANAをチョイスしてしまうこともあって…。
そうは言っても少ないながらも当地に来てからの2年間にVNには39回搭乗しました。又たまーに乗る本家デルタ航空、中国東方航空、中華航空搭乗の際にはそれなりにメリットを享受できるので、スカイマイルAmexゴールドの年会費は重たいですが必要経費と考えていたのです。
そんな折、既報ベトナム航空と全日本空輸の資本・包括業務提携が決定、実行されています。越日本の主要な国内線30路線の運航便及び越日間の国際線10路線のコードシェア、それに加えてマイレージ・プログラムの提携も行う、即ちAMC会員はベトナム航空とコードシェアする路線でマイル積算ができるようになる、との本格的な内容です。
こうなると状況は変わってきます。VN利用時も極力NHとの共同運航便を選択することでAMCスーパーフライヤーズの特典を活用・享受する、スカイマイルAmexゴールドを解約しデルタは割り切って平会員になる、のも一考かなと思案しています。何故ならば、Amexゴールドの維持費分で、LCCを使えばシンガポール&バンコクに飛ぶこともでき、そちらの方が利用価値は高いかと。ベトナム航空と全日空の提携により、小生のマイレージ戦略も転換期を迎えております。
【搭乗クラス】Y
【座席(シート)】21G
【機材番号】VN-A359
【機材】A321-231
2008年12月 初飛行、同年同月 ベトナム航空 登録、2016年11月現在現役続行中
【航空フォト】
【エンジン】2 x IAE V2533-A5
【機材コンディション】問題なし
【出発予定時刻】08:25
【機内食・ドリンク】ミネラルウォーター 1本
【機内スタッフ】アオザイ美人
【エンターティメント】機内誌 “HERITAGE”
【トイレ・洗面台】不使用
【空港サービス】
【区間マイル】187
コメント
コメントする
コメントを書くにはログインが必要です。
ログイン・会員登録はこちらベトナム航空の搭乗レビューを投稿・公開しませんか?
FlyTeam(フライチーム)では、搭乗レビューを投稿・公開するブログ機能を提供しています。すでに、44,747件の搭乗レビュー(搭乗記)が投稿されています。
westtower様
たびたびお世話になります。HB-JMBでございます。
NHとVNの資本提携の話題ですが、アライアンス違いなのに最終的になぜ合意に至ることができたのかには少々驚いております。
さて,westtower様は、
>VN利用時も極力NHとの共同運航便を選択することでAMCスーパーフライヤーズの特典を活用・享受する、・・・<
とお考えのようですが、VNがスターアライアンスになっていない現状では、AMCスーパーフライヤーズの特典を活用する場合には、以下の点は気をつけた方がよいのではと思われます。全日空の「プレミアムポイントとは」の記述によるものです。URLは以下に記します。
http://www.ana.co.jp/amc/reference/premium/premium-point/
>ご搭乗便名が対象の航空会社便名であっても、スター アライアンスに加盟していない提携航空会社が運航するコードシェア便は、プレミアムポイントの積算対象外になります。<
つまり、VN利用時にAMCの「マイル」を貯めることは可能かと思われますが、例えばベトナムから日本に一時帰国するケースにおいてNH/VNの両方の便名が設定されている便でも、NH運航便(またはスタアラ他社運航便)でないと「プレミアムポイント」が貯まらず、1年で規定の「プレミアムポイント数」に達しないと「プレミアムステイタス」を失効してしまう点には注意が必要かと思われます。
ただし、ANAカードのゴールドやプレミアム会員になれば、以下の2つの特典はありますが・・・
1.ANAゴールドカードなどの会員では、もし「プレミアムステイタス」を失効していてもNH運航の国際線についてはエコノミーでもビジネスクラスカウンターを使うことは可能のようです。
http://www.ana.co.jp/amc/reference/anacard/flight.html
2.ANAカードプレミアム会員については日本「国内線」については、ANAラウンジの利用が可能なようです(ANAカードプレミアム会員については1.も適用可能なようですが)
http://www.ana.co.jp/amc/reference/anacard/hoken.html
これらの制約はVNがスターアライアンスに加盟していないことによるものと考えられます。なお、今後AMCの規定が改定され、スターアライアンスと"VN"ではプレミアムポイントを貯められる、あるいはVN便でもAMCであれば(もちろんNH以外のスタアラ会社のFFPではダメという前提のもと)スターアライアンス加盟会社と同様の「プレミアム特典を受けられる」というようになれば話は別ですが・・・。
要はNHとVNが資本提携することにより、マイル提携のをするからといって、AMCにおけるスタアラ運航便のようにプレミアムサービスまで相互提携の対象になっているとは限らない恐れがあるので、AMCにおいてVN運航便利用時の扱いは実際どうなっているかをよく確認した方がよいのではと思われます。さらに余談ですが、万が一にでもVNがスカイチームからスタアラにアライアンスでも乗り換えればこれまた話は別ですが・・・。
余談ばかり長々と恐縮ですが・・・。HB-JMB
westtower様
たびたびすみません、HB-JMBでございます。資本提携時におけるマイルの関係について、比較できる事例を書こうを思っていたのですが、忘れてしまったので追加します。
大韓航空はチェコ航空に49%出資をしております(NHがVNに出資している比率は10%なのでかなり多くの金額、割合を出資しています)。この場合、同じアライアンス(スカイチーム)ですから、NHとVNのような制約はなく、どちらのFFPでどちらの運航便であっても上級会員の取扱(3段階)はスカイチームの提携キャリアとして共通化されております(ただし、FFPによって上級資格取得条件や有効期間の数え方は違いますが・・・)。
余談ですが、KEとOKの提携では、KEのA330-300をOKにリースし、ソウル~プラハ線をOKでもKEでも運航するということまで行われているようです。ちなみにソウル~プラハ線についてはOKで週3便程度運航し、OK便の運航のない日にKE便を運航するというようにスケジュール調整もされております(KE運航は冬は週2~3便、夏はOKの運航しない曜日をすべて運航)。
NHがVNに行う予定の10%程度の出資比率では、上述のようなKEとOKのような状況にはならないのではと思われます。提携をより深化させたい場合は出資比率を引き上げてからという流れになるかと思われます。
余談で恐縮ですが、航空会社の資本提携の事例について、ご参考までに。HB-JMB
HB-JMBさん
アライアンスの枠を跨いだ提携(しかもかなり突っ込んだ内容)には、HB-JMBさん同様に僕も驚きを禁じ得ません。この提携は単にキャリア間のC/S等のオペレーションや、マイレージプログラム面での利便性やサービス面で向上に係る表向きな評価もさることながら、VNと蜜月関係にあったJALを完全に出し抜いたことで、
ANAとしては「してやったり!」の勝利に沸いていることと想像します。この大逆転劇を取りまとめたANAの担当役員やホーチミン支店長は出世レースを一歩リードしたでしょう。
さてご指摘をいただいた>VN利用時も極力NHとの共同運航便を選択することでAMCスーパーフライヤーズの特典を活用・享受する<の点につきましては、小生の意図はプレミアムポイントの獲得とは少々異なるところにございます。小生の現環境(在ホーチミン)に於いては、NH便を利用するチャンスは年に1~2回の日本への一時帰国時のみ、且つスタアラ系キャリアへの搭乗も殆ど望み薄なことから、AMCのダイヤモンドはおろかプラチナ ステータスの確保も夢のまた夢の状況故、プレミアムポイントの獲得には執着はしておりません。一方で、スーパーフライヤーズ資格を所持しておりますので、VNとNHのC/S便搭乗時のラウンジの利用、優先チェックインカウンターの利用、優先搭乗、手荷物の優先受け取り等のプレミアムサービスを享受できるようになることは有難い、との趣旨でございます。加えて、今までデルタ・スカイマイルに分散していたマイレージ積算をAMCに集約化できるメリットにも期待している次第です。
>VNがスカイチームからスタアラにアライアンスでも乗り換えればこれまた話は別<の興味深い点につきましては、次号のレビューで簡単に述べてみたいと思います。またご意見をいただけたら幸いです。
westtower様
ご返答が遅くなってすみません。HB-JMBでございます。
通常は1年で「上級資格」は失効してしまうはずだから、なぜ失効を気にせずwesttower様がプレミアムポイントで平然といられるのだろうか?と思ってしまった次第です。
サイトのこの文言を私が誤って解釈していたものと思われます。
「ご入会いただくと、スーパーフライヤーズ会員の間は上級会員向けのサービスをご利用いただけます。」(『「ダイヤモンドサービス」メンバーと「プラチナサービス」メンバーへの
特別なご招待。』の見出しから始まる段落の最終文より)。
http://www.ana.co.jp/amc/reference/premium/status/
つまり、この文章を『直近1暦年のプレミアムポイント獲得数によらず』、スーパープライヤーズ会員である間は上級会員向けサービスが利用できるというように解釈する必要があったものと思われます(『 』の部分は当該引用にはなく、私が解釈して付加した文章です)。
要は一度「ダイヤモンド」または「プラチナ」になって、「スーパーフライヤーズカード」を申込み、その会員であり続けるかぎりは(カード会費は必要でしょうが)、1年間で必要な「プレミアムポイント」を獲得できなくても「上級資格」のサービスを享受できるから、「プレミアムポイントに執着し」なくてもメリットを受けられるというのがwesttower様がおかれた状況というわけですね?これでもまた間違った解釈でしたら大変恐縮ではありますが・・・。
私の些細な勘違い大変失礼いたしました。HB-JMB
HB-JMBさん
はい、その通りです。スーパーフライヤーズ会員資格をキープするためのカード年会費¥16,200の出費は大きな負担で、現況(ホーチミン在住でスターアライアンス所属キャリア搭乗の機会が非常に少ない)ではそのメリットを大いに享受しているとは言い難い状況ではありますが、将来の環境の変化に備え、死守(笑)しております。
いつもコメント有難うございます。