運輸安全委員会、日本ヘリシスEC120の離陸時の横転事故で報告書発表

運輸安全委員会、日本ヘリシスEC120の離陸時の横転事故で報告書発表

運輸安全委員会は2013年1月25日、日本ヘリシスが運航するEC120、機体記号(レジ)「JA710H」の事故調査報告書を発表しました。これは2012年2月19日、北海道空知郡南富良野町の狩振岳場外離着陸場を離陸する際に横転し、機体を損傷したもの。機体は中破したものの、火災は発生しなかったもの。

報告書では、事故発生について右側スキッドが障害物に拘束された状況で離陸操作を続けた可能性が高いとし、そのためダイナミックロールオーバーとなって横転し、機体を損傷したとみています。

障害物に拘束された状況は、離陸前に雪面上に突出、折れた松の枝と考えられる障害物により、離着陸地帯が使用に不適切な状態であることを地上で気付かなかったことも事故を発生させた要因にあげています。

さらに、機長が積雪状態の山頂で離着陸するため、知識や技能が不足し、離陸操作を中止し、地上誘導員に連絡して障害物の確認を依頼するなど、接地面の障害物に対する慎重な配慮が不足したことも指摘しています。

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