ベルのティルトローター機V-280バロー、JMR-TDに選定される

ベルのティルトローター機V-280バロー、JMR-TDに選定される

ベル・ヘリコプターは2013年6月5日、アメリカ陸軍の統合多目的(JMR)技術実証機(TD)に、同社の提案したティルトローター機、V-280バローが選定されたと発表しました。今年9月に発注を受け、2017年には初飛行する予定です。

JMR-TDは、将来的に2,000機から4,000機の中型汎用ヘリコプターと攻撃ヘリコプターを置き換える推定1,000億ドル以上のプロジェクトの技術実証機です。現在130ノット(約240キロ)程度のヘリボーン作戦を、230ノット(約426キロ)以上に引き上げる野心的な計画です。

V-280バローは、巡航速度280ノット(約518キロ)、戦闘行動距離500〜800海里(約926〜1,482キロ)、戦略的自立移動距離2,100海里(約3,889キロ)、6,000フィート(約1,829メートル)/華氏95度(摂氏35度)の高地高温下でホバリング可能、三重フライ・バイ・ワイヤ操縦システム、引き込み脚、胴体両側面に6フィート(約1.83メートル)幅の大型スライドドア、などの特徴を持ちます。

提案時に発表されたプロモーション動画によると、V-22オスプレイを小型化したような機体で、両翼端にエンジン・ナセルを固定してプロップ・ローターのみを可動させます。

ベルでは低コストを強調していますが、あまりにも欲張り過ぎで、果たして目論見どおりの機体ができ上がるか要注目です。

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