シコルスキーは、2013年9月20日にオーロラ・フライト・サイエンスから胴体構造等が届いたため、同社のフロリダ州ウエスト・パーム・ビーチ開発飛行センターで、S-97レイダー・ヘリコプター試作初号機の最終組み立てを開始したと発表しました。
オーロラ・フライト・サイエンスでは、統合コクピット、キャビン、テールコーン、複合材製胴体を製造しました。
S-97は、同社が試作したX-2の技術を盛り込んだ同軸2重反転ローターと推進プロペラを組み合わせた高速戦術ヘリコプターの試作機です。全長36フィート、総重量11,000ポンドの機体で、200ノット以上のスピードでの高G旋回や高温でも高度1万フィート以上でのホバリングが可能な機体を計画しています。
シコルスキーでは、このS-97をアメリカ陸軍のOH-58Dカイオアウォーリアー軽観測ヘリの後継機種として売り込んでいます。