2014年、F-35のテストパイロットは、第3世代のヘルメット・マウンテッド・ディスプレイ・システム(HMDS)を装着して飛行を開始します。AIN onlineが2014年1月24日に報じています。
国防総省は、F-35計画の大きなリスクとして第2世代HMDSの開発があることを2011年に認識しました。ロックウェル・コリンズとエルビット・システムズ・オブ・アメリカの合弁会社が開発していた第2世代HMDSは機体の振動に弱く、表示が遅れる問題を抱えていました。F-35の開発メーカーであるロッキード・マーティンは、BAEシステムズに代替機器として、従来のHMDSに取り外し式のナイトビジョン・ゴーグルを組み合わせたシステムを発注していました。
その後新しいイメージング・エンジンが開発され、第2世代HMDSは第3世代HMDSに進化して、問題解決の目途が見えてきました。国防総省の計画事務室はF-35のHMDSを第3世代HMDSに絞ることにしました。
F-35導入訓練センターの試験飛行部長マシュー・ケリー海軍中佐は「完璧ではないが、95%の解決策がある」と第3世代HMDSの方向性に間違いないと自信を示しています。