三菱重工、MRJ量産の拠点構想を発表 飛行拠点は名古屋と北九州

三菱重工、MRJ量産の拠点構想を発表 飛行拠点は名古屋と北九州

三菱重工業、三菱航空機は2014年2月12日、次世代リージョナルジェット機MRJの量産に向けた拠点展開の構想をまとめ、発表しました。

飛行試験、駐機などフライト関連は、名古屋空港とサブ拠点として北九州空港を活用。生産拠点は、中部地区を中心に名古屋空港に隣接し、新工場を建設するほか、三菱重工の工場を活用し、愛知県名古屋市の大江工場、愛知県飛島村の飛島工場、愛知県名古屋市の岩塚工場、三重県松阪市の松阪工場、兵庫県神戸市の神戸造船所で生産を展開します。

MRJ 展開拠点

部品製造のうち、中大物部品の製造は、大江工場で実施。小物部品は、松阪工場でパートナーによる産業クラスターの展開を計画。この分野は岩塚工場の設備も活用します。また、主翼は神戸造船所で旧造船エリアを一貫製造ラインとして再構築します。

胴体、主翼とコンポーネント組立は、大江工場と飛島工場で実施。尾翼の組立は松阪工場となります。

また、最終組立は名古屋空港周辺で、新工場を建設する空港隣接地の取得をめざしています。

MRJは三菱航空機が開発する70席から90席クラスの次世代民間旅客機で、これまでのリージョナルジェット機にはない快適な客室空間を提供することが特徴。受注機数は325機、このうち確定受注は165機。予定では2015年第2四半期に初飛行、2017年第2四半期の初号機納入を予定しています。

※資料提供:三菱重工

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