イギリス空軍、チヌーク・ヘリコプターのクルーを叙勲

イギリス空軍、チヌーク・ヘリコプターのクルーを叙勲

イギリス空軍は2014年3月21日、アフガニスタンで武装勢力の砲火が飛び交うなかチヌーク・ヘリコプターを着陸させた2名のクルーを叙勲したしたと発表しました。

ハンプシャーのオディハム基地第18(B)飛行隊に所属するチャーリ・ロックイヤー大尉が殊勲十字賞(Distinguished Flying Cross)、クルーのボブ・サンダーランド准尉が柏葉敢闘章(Mentioned in Despatches)をそれぞれ受勲しました。

ふたりとデビッド·アッシュ大尉、レベッカ・グリーンハル軍曹らが乗り組んだチヌークは、2013年5月5日、アフガニスタンの危険地帯へ飛行しました。着地まで10フィートとなった時点で武装勢力から集中砲火を浴びました。

チヌークの無線機やインターフォンなどが破壊されるとともに、サンダーランド准尉も負傷してしまいました。ロックイヤー大尉は着陸を中止して砲火から逃れようとしましたが、すでに機内の兵士はヘリを降りて応戦を開始していました。

サンダーランド准尉は、機内の銃で応戦するともに着陸して兵士を収容することを進言。ロックイヤー大尉は再度着陸して兵士を収容しました。

チヌークヘリは被弾して、GPSやオートパイロット、無線やインターフォンも破壊されたため、乗員間のコミュニケーションも不可能になり、コクピットの警告灯をクリスマスツリーのように点滅させながらキャンプ・バスチオンに帰還し、負傷者を病院へ搬送しました。

まるでスズメバチの巣に着陸したようだったと述懐しています。

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