S-3バイキングを艦上輸送機/空中給油機に再生

S-3バイキングを艦上輸送機/空中給油機に再生

ロッキード・マーティンは、退役したS-3バイキングを再生してアメリカ海軍の艦上輸送機(COD : Carrier Onboard Delivery)/空中給油機とするプランを提案しています。USNIニュースが2014年4月8日に報じています。

アメリカ海軍は陸上基地と空母間の人員・物資輸送にE-2ホークアイを改造したC-2グレイハウンドを使用しています。ロッキード・マーティンの提案はこれの後継機で、さらにジェット戦闘機への空中給油が可能な機体を、退役したS-3を再生して作り上げようというものです。

アリゾナ州デビスモンサン基地に保管されているS-3の主・尾翼、エンジン、フライトコントロール・システムを利用して、新しい胴体と組み合わせます。これによりF-35のP&W F-135エンジンや物資1万ポンド、人員28人を輸送できる「C-3」が出来上がります。

ロッキード・マーティンでは、再生可能なS-3は87機あり、それぞれ約9,000飛行時間程度残っており、S-3の空中給油機としての機能が活かせるとしています。

現用のC-2のメーカーであるノースロップ・グラマンも、E-2Dアドバンスド・ホークアイと共通性の高いC-2の改良型を研究し、ベル・ボーイングはV-22オスプレイの空中給油実験を行うなどしており、COD後継機争いは三つ巴の様相です。

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