全日空(ANA)が20機の採用を決めたボーイング777Xについて、どのような機体になるのかAviation Week誌が2014年5月12日、ボーイングのチーフパイロットMike Carriker氏に尋ねています。
主翼幅の増加する777Xを、従来のスポットに駐機するための翼端折りたたみ機構ですが、Carriker氏は飛行中に絶対に外れたり作動しないシンプルで軽量な「フラップと同様なものを設計している」と話しています。
操作はオートとマニュアルが混在したもので、着陸後に自動で折りたたむのは簡単ですが、スポットやタキシーウェイでの接触事故の危険性があるため、離陸前に展開するロジックを組み込むのが難しいとしています。パイロットへ多数の注意や警告が表示されるようにしますが、基本的なルールとして機体が滑走路に入るタイミングで展開するべきだとしています。
また、コクピットは787と同じような大型のカラー液晶主体のものとなり、フライ・バイ・ワイヤ操縦システムも787と同じようなシステムになります。これにより787のパイロットは、5日間の訓練で777Xに移行できるようになるとしています。
画像:全日空(ANA)塗装の777-9Xとルフトハンザ塗装の777-9X