スカイマーク、5期ぶりの赤字決算 今期は売上高1044億円予想で黒字に

スカイマーク、5期ぶりの赤字決算 今期は売上高1044億円予想で黒字に

スカイマークは2014(平成26)年3月期決算を発表、売上高は前年度比3200万円増の859億7500万円、営業損益は25億600万円の赤字、経常損益は4億300万円の赤字、純損益は18億4500万円の赤字でした。2009年3月期決算以来、5期ぶりの赤字決算となりました。

2015年3月期は売上高は1044億4000万円、営業利益3億1200万円、経常利益6億4400万円、純利益3億5400万円の見通しです。なお、国際線の参入を予定していますが、変動要素が多いとして国内線のみの業績予想の開示となっています。

2014年3月期は、格安航空会社(LCC)をはじめ、競合各社との運賃競争が激化し、収益性が低下した路線を廃止し、需要が見込まれる路線へ架け替えを行いました。4月に仙台空港、7月に石垣空港、12月に米子空港に新規就航、旭川と熊本発着路線は運休し、総売上高は前年比から微増となりました。

一方で事業費は、使用航空機の増加により機材費が前年から37.1%増、A330-300の導入にともなう運航乗員訓練費が21.9%増、さらに為替相場と原油価格の高止まりによる燃料関連費が12.7%増と全体では9.9%増となりました。広告宣伝などは控え、販売費・一般管理費は12.0%減でした。

2015年3月期はA330-300を羽田発着の高収益路線に集中的に投入し、収益確保をめざします。なお、A330-300導入により、乗務員や整備士の訓練など初期コストが発生し、一時的な事業費の増加を予想しています。また、8年のリース期間を満了する737-800の2機を返却する予定ですが、整備コストの削減により費用の合理性を追求するとしています。

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