ボーイング747SP「SOFIA」、ドイツで大規模なオーバーホール

ボーイング747SP「SOFIA」、ドイツで大規模なオーバーホール

ルフトハンザ・テクニークは、2014年7月8日、アメリカ航空宇宙局(NASA)とドイツ航空宇宙センター(DLR)が共同運用するボーイング747SP SOFIA(Stratospheric Observatory for Infrared Astronomy : 遠赤外線天文学成層圏天文台)、機体記号(レジ)「N747NA」の大規模オーバーホール施設に、同社ハンブルク工場が選定されたと発表しました。

N747NA 747SP SOFIA 1

SOFIAは世界で唯一の飛行天文台で、2010年以来、天の川や恒星、惑星の生成過程を調査するため90回以上の飛行を実施しています。胴体には重さ17トン、直径2.7メートルの望遠鏡が備えられています。

システムを搭載する747SPは45機が生産され、現在18機が運用されている747の希少種で、メーカーのボーイング自身は整備せず、アメリカで整備ライセンスを持つ企業もルフトハンザ・テクニークほど経験を積んでいません。

N747NA 747SP SOFIA 2

ルフトハンザ・テクニークでは今後数ヶ月以上かけて機体を受け入れ、検査、修理、取り付け、納入の手順で作業します。各種の観測機器のみならず、胴体に望遠鏡用の縦4メートル、横6メートルのハッチがある機体だけに、通常とは違った作業が必要になるとしています。

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