ボーイングは2014年7月9日、エミレーツ航空の777Xの150機、カタログ価格で総額560億ドルの発注を確定したと発表しました。2013年ドバイ・エアショーで発表された契約で、777Xの開発プログラムの正式ローンチにあわせて公表されたものです。エミレーツの発注により、777Xの開発は商業機の新機種開発で史上最高額の発注を獲得しての始動となりました。
エミレーツ航空の発注は777-9Xが115機、777-8Xが35機、さらに50機の追加購入権が含まれており、全て行使された場合は総額750億ドルとなります。
エミレーツはこの発注で、受領待ちの777シリーズは208機となります。ボーイングはこの発注により、サプライチェーンを確立することができ、現在の777シリーズから、新たな777Xへの移行もスムーズに進められます。また、現在の777シリーズは10機に1機がエミレーツへ納入されているペースで、エミレーツは138機を保有する777最大の顧客です。
777XはGEアビエーションの開発するGE9Xエンジンを搭載し、これまでで最も効率的なエンジンを搭載し、新たな主翼は現行の777より長く、高効率の複合材を使う計画です。2017年に製造を開始、2020年に初号機引き渡しを計画しています。
