2013年度の安全上のトラブル件数、前年度から149件減少

2013年度の安全上のトラブル件数、前年度から149件減少

国土交通省は2014年7月11日、2013(平成25)年度の1年間の事故、重大インシデント、安全上のトラブル件数を含む「航空輸送の安全にかかわる情報」を発表しました。事故は3件で前年度の4件から1件減少、重大インシデントは3件で前年度の8件から5件減少、安全上のトラブルは850件で、前年度の992件から142件減少と、全体で149件の減少となりました。

安全上のトラブルの内容別では、航行中の構造損傷が152件(前年度104件)、航行中の
システム不具合は286件(前年度427件)、航行中の非常用機器の不具合が41件(前年度45件)、運用限界の超過経路・高度の逸脱が48件(前年度79件)、機器からの指示による急な操作等が210件(前年度229件)、その他が113件(前年度108件)でした。

事業者別では各社とも全体的に減少する傾向にあることから、各社とも減少しましたが、全日空(ANA)グループは255件とほぼ前年の256件と変わらなかったほか、格安航空会社(LCC)は機数の増加もあり、ピーチが14件(前年度9件)、ジェットスター・ジャパンが17件(前年度7件)と増加しました。

事業者別の安全上のトラブルの航空局への報告件数は以下の通りです。

■2013年度 安全上のトラブルの報告件数
全日空(ANA)グループ:255件(256件)
ANA:201件(191件)
エアージャパン:17件(18件)
ANAウイングス:37件(47件)
日本航空(JAL)グループ:226件(281件)
JAL:89件(136件)
日本トランスオーシャン航空:18件(24件)
ジャルエクスプレス:25件(33件)
日本エアコミューター:24件(22件)
ジェイエア:64件(57件)
琉球エアーコミューター:6件(9件)
日本貨物航空:21件(36件)
スカイマーク:167件(208件)
エア・ドゥ:17件(43件)
スカイネットアジア航空:26件(26件)
スターフライヤー:26件(38件)
ピーチ:14件(9件)
ジェットスター・ジャパン:17件(7件)
バニラ・エア:11件(17件)
春秋航空日本:-
アイベックスエアラインズ:27件(35件)
フジドリームエアラインズ:24件(26件)
北海道エアシステム:1件(4件)
オリエンタルエアブリッジ :5件(3件)
天草エアライン:3件(2件)
新中央航空 :7件(5件)
その他航空運送事業者:9件(8件)
航空機使用事業者:22件(34件)
計:878件(1038件)

注) 同一事象で複数の事業者から報告のあった事案は発生は1件として計上されています。2社の事業者から報告があった場合は、報告件数2件、発生件数1件とカウントされています。

メニューを開く