ボーイング、787-10の最終組立はノースチャールストン工場のみで実施

ボーイング、787-10の最終組立はノースチャールストン工場のみで実施

ボーイングは2014年7月30日、787の派生系で最も胴長の機体となる787-10の最終組立は、サウスカロライナ州ノースチャールストン工場のみで行うと発表しました。

現在、787-8、787-9の最終組立はワシントン州のエバレット工場、ノースチャールストン工場の2カ所で行っています。787-10の設計はエバレット工場で進められていますが、2017年から着手する最終組立はノースチャールストン工場のみで実施します。

ボーイングは、あらゆる選択肢を考慮し、最も効率的、効果的な対応策は、サウスカロライナ州のみで最終組立を行うだとしています。787-10は787-9と比べ、胴体が18フィート、およそ5.5メートル長くなります。このうち、胴体中央部のセクションは10フィート、約3メートル長くなり、これをノースチャールストンからエバレットへ効率的に輸送するには、長すぎると説明しています。

現在、787の生産ラインは3本展開されており、エバレットは2本、ノースチャールストンは1本で、エバレットで月7機、ノースチャールストンで月3機、両工場で月間10機を製造しています。すでに発表済みの通り、ボーイングは2016年に月12機、2020年には月14機へ増産する計画です。増産はノースチャールストンで行い、2016年に5機、2020年までに7機に引き上げます。今回の787-10の最終組立の役割分担により、ボーイングはノースチャールストンとエバレットの両工場で787の最終組立のバランスをとることもできるとしています。

787は1,000機超の受注を獲得しており、このうち787-10は6社、132機を受注しています。

メニューを開く