エアバス、スカイマーク向け製造済み2機 既存顧客へ引き渡しを協議

エアバス、スカイマーク向け製造済み2機 既存顧客へ引き渡しを協議

エアバス・グループのトム・エンダース(Thomas Enders)社長兼CEOは、スカイマークのA380の契約解除を受け、既存顧客に2機の引き渡しについて協議をしていることを認めました。ロイターが2014年7月30日付で伝えています。スカイマーク、エアバスの両社ともA380の発注契約の解除について発表しています。

スカイマーク向けに製造されていたA380のうち1機は2014年中の引き渡しのスケジュールで、1機目の製造番号「MSN 162」はすでにエンジンも搭載しハンブルク工場で内装工事に着手しているところです。2機目の「MSN 167」は機体の組立は完了していますが、エンジンは搭載していない状態でトゥールーズにあります。

エンダースCEOは今回のキャンセルは非常に例外的な事例だと述べたとロイターでは伝えています。A380をめぐっては、エール・オーストラルが発注したエコノミークラスのみ座席数840席のA380は「MSN 129」で製造されていないほか、貨物型のA380Fの製造が行われておらず、カンタス航空も経営状況から引き渡しの延期、ルフトハンザドイツ航空も延期による未製造の機体があります。

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