3DプリンターでハリアーIIの補修部品を早く安く製造

3DプリンターでハリアーIIの補修部品を早く安く製造

ノースカロライナ州のアメリカ海兵隊チェリーポイント航空基地の東部艦隊即応センター(FRCE)は、3Dプリンティング技術を使用してハードランディングしたAV-8Bハリアーの補修部品を、短時間・低価格で製造することに成功しました。アメリカ海軍航空システム軍団(NAVAIR)が、2014年8月13日に発表しました。

修理が必要なAV-8Bは、5月28日に強襲揚陸艦USSバターン(LHD-5)艦上で、首脚が故障したためハードランディングし、ノーズコーンの構造フレームを損傷していました。FRCEの技術者は損傷したフレームを切り取り、在庫しているフレームと交換することにしました。

問題は、機体フレームと新しいフレームをつなげるダブラーと呼ばれる部品を製造しなければなりませんでした。これを作るために3DプリンティングのAM(Additive Manufacturing : 付加製造)手法が使用されました。AMは、液状もしくは粉末状の金属やポリマーなどの材料を積層して立体物を製造するもので、6月25日に設計が完了し、48時間以内に製造が始まりました。

ポリカーボネイトを素材にした部品のひとつは5時間で製造され、もうひとつは30時間で製造され、7月2日にはバターンへ発送されました。従来の手法で作った場合、2週間から3週間はかかると思われる部品を、早く安く作ることができたとしています。

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