米陸軍JMR TDフェーズ1、シコルスキー/ボーイングとベルが選定される

米陸軍JMR TDフェーズ1、シコルスキー/ボーイングとベルが選定される

シコルスキーとボーイングは、2014年8月12日、アメリカ陸軍の統合多目的技術実証機(JMR TD)フェーズ1に選定されたと発表しました。

アメリカ陸軍航空技術総局(AATD)は、シコルスキー/ボーイング・チームのSB>1デファイアントを選定しました。SB>1は、シコルスキーX2同軸反転ローター技術を採用した中型ヘリで、2017年までに初飛行するよう求められています。

X2は同軸反転のリジットローターと、高速飛行用のプッシャー・プロペラ、高度なフライ・バイ・ワイヤ飛行制御システムを組み合わせた高速ヘリコプターです。

また、8月12日付けのAviation Weekは、JMR TDフェーズ1にベルのV-280バローも選定されたと報じています。V-280はV-22オスプレイを小型化したような、ティルトローターを採用した機体です。

そのほか野心的な提案を行ったAVXエアクラフトとKaremエアクラフトは選外となりましたが、技術開発を継続する程度の予算がつくと見られています。

JMR TDは、UH-60ブラックホークやAH-64アパッチの後継機となる中型将来垂直上昇機(FMV-M)に直結する計画で、シコルスキー/ボーイング・チームとベル(ロッキード・マーティンも参加)の一騎打ちの様相です。

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