みずなぎによる西之島の観測、北側火口は爆発的噴火を引き起こす可能性

みずなぎによる西之島の観測、北側火口は爆発的噴火を引き起こす可能性

海上保安庁は西之島付近の火山活動について2014年8月27日、羽田航空基地所属MA722の「みずなぎ」で8月26日に実施した観測状況を発表しました。この観測で西之島の火山活動は引き続き活発で、北側火口の東側に新たな火口が確認されました。

この北側火口は、溶岩マウンドがあり、約3、4分毎に溶岩片を伴った白色噴煙の噴出を繰り返している状況です。観測に同行した東京工業大学火山流体研究センターの野上教授は、「北側火口内に溶岩マウンドの形成が認められ、さらに成長して火道の栓になり、爆発的噴火を引き起こす可能性があるので注視する必要がある」としています。

なお、西之島は北東方向に新たな陸地が拡大し、西岸から南岸にかけて波浪による浸食と思われる海岸線の後退箇所も確認されています。形状は7月23日時点と比べ、東西は同様の1,550メートル、南北は1,050メートルから200メートル長く1,250メートル、面積は1.08平方キロメートルから1.21平方キロメートルとなりました。これは東京ドームの約26倍となっています。

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