英ヴァージン、撤退は運賃競争の敗北と機材が原因か

英ヴァージン、撤退は運賃競争の敗北と機材が原因か

ヴァージン・アトランティック航空は2015年2月1日の成田発ロンドン着で日本路線を撤退します。成田/ロンドン線については、引き続き全日空(ANA)の羽田/ロンドン線のコードシェア便でフライイングクラブのプログラム特典として利用できるとしています。

ヴァージン・アトランティックの撤退については、25年間の運航で定着していただけに残念がる声が多いようです。航空券を販売する旅行会社の関係者によると、ブリティッシュ・エアウェイズが日本路線で価格競争を仕掛け、それにヴァージン・アトランティックがマッチアップするという構造だったようです。また、ヴァージンは機材が古く、導入時は最先端と評されたビジネスクラスも年々、他社がフルフラットシートを導入するにつれ、競争力を失っていた様です。

この数年、以前は成田空港への送迎「ショーファー」サービスとあわせて販売していたビジネスクラスも、座席単独で販売し、ヴァージンが掲げるブランドと顧客獲得の手段とが合わない販売なども多くなっていた様です。

さらに使用する機材もA340-300、A340-600と燃費が悪いことが知られる機材で、これも路線収支を圧迫していた可能性があるとの指摘も出ています。

なお、運休にあわせ、2015年2月以降の成田/ロンドン線を予約している場合、旅行会社経由で予約している場合は購入した店舗、ヴァージン・アトランティックで予約した場合は同社の予約係に連絡してほしいとしています。

この記事に関連するニュース
メニューを開く