F-35搭載のF135エンジン、ファンセクションを設計変更

F-35搭載のF135エンジン、ファンセクションを設計変更

2014年6月23日にフロリダ州エグリン空軍基地(AFB)で発生したF-35AライトニングIIのエンジン火災について、原因とされるプラット・アンド・ホイットニー(P&W) F135エンジンの設計変更が行われます。2014年9月2日から3日にかけてロイターが報じています。

P&Wはフロリダ州ウエストパームビーチの同社施設で、原因を究明し対応策を確かめるために8月末からエンジンの試験を開始する予定でしたが、振動対策のため遅れて9月初旬から開始する模様です。

F-35計画の責任者であるクリス・ボグダン空軍中将は、P&Wの問題解決への努力を認めた上で、エンジン火災の原因は想定以上の温度で特定の操作をするとファンブレードのひとつがシールと過度に擦れ合うためで、改修は容易で費用はP&Wが負担することで合意したとしています。

P&Wでは9月末までに新しいファンセクションの試作品を完成させ、10月中旬から試験を開始します。

また、今回の事故とは関係ないとしていますが、エンジンに使われているチタンの成分に問題があることが発覚し、P&Wはチタンを納入したマサチューセッツ州のA&P合金を契約違反で訴えています。

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