ライアンエア、長距離路線の就航に向けいよいよ機種選定を本格化か

ライアンエア、長距離路線の就航に向けいよいよ機種選定を本格化か

ヨーロッパの超格安航空会社(ULCC)のライアンエアが大西洋路線の就航に向けて、本格的に始動しているようです。イギリスのサンデー・タイムズが2014年8月31日付で、機種にはA350、787を検討しているとケニー・ジェイコブス、チーフ・マーケティング・オフィサー談として伝えています。

大西洋路線では、カナダの格安航空会社(LCC)、ウェストジェットが737-700で2014年6月15日から、トロント/ダブリン線に就航しています。この路線はセントジョンズでテクニカル・ランディングを行い、運航されています。ライアンエアの主力機は737-800ですが、大西洋路線ではワイドボディ機を導入し、路線展開することが妥当と判断している様です。

ライアンエアは長距離路線の就航、特に大西洋路線の就航について、オライリーCEOが言及してきましたが、時期としては2019年ごろとされていました。今回の記事では、ワイドボディ機にエコノミーのみではなく、上級クラスを装備することを想定しているとしています。また、以前には新機種導入のスロットが早期に確保出来ないとしていましたが、キャンセルなどの枠を探したいとしています。

一方で、オライリーCEOはアメリカではサウスウェスト航空が市場シェア30%台に対して、ライアンエアはヨーロッパで10%台に留まることから、ヨーロッパ各地で展開する拠点をさらに拡大できる余地があるとの考えも示していました。このため、引き続きヨーロッパ内での勢力拡大が続くと見られます。

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