KC-46A開発計画に若干の遅れ 配線の設計を変更

KC-46A開発計画に若干の遅れ 配線の設計を変更

アメリカ空軍の空中給油機計画責任者のジョン・トンプソン少将は、2014年9月16日、空軍協会航空宇宙カンファレンス&技術展で、KC-46Aペガサスの開発が順調に進んでいると講演しました。

KC-46Aは、50年以上使われているKC-135や、28年以上使われているKC-10を代替する空中給油機で、ボーイング767をベースに開発されています。2017年までに18機が製造され、その後毎年15機のペースとなり、2017年までに197機が納入される予定です。

現在、試作機4機が製造中ですが、昨年の予算執行停止の影響も受けないで済んだとしています。しかし、講演の中で機内配線の設計変更が必要になり、若干の遅れが生じていることを明らかにしました。

民間機の767のままだと二重に配置されている配線が近くにあるため、問題が生じたときにバックアップできない可能性があり、それぞれを離れた位置に配置する変更が行われています。767では総延長70マイルの配線でしたが、KC-46Aでは120マイルになる見込みです。

別のソースによると、KC-46A初号機の初飛行は2014年6月の予定でしたが、11月半ば以降へ延期された模様です。

トンプソン少将は「問題点が早く見つかってよかった。計画には余裕があるので、遅れは計画全体に影響ない」としています。

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