AIRDO、767-300整備記録の不正処理、発見後の不適切対応で厳重注意

AIRDO、767-300整備記録の不正処理、発見後の不適切対応で厳重注意

国土交通省は2014年8月25日、8月26日の2日間、AIRDOへの安全監査を通じ、整備期限を超過していないよう不正な処理を行い、整備を先送りした事例が発見されたことが分かったと発表しました。航空局が調査を指示し、AIRDOが点検したところ、767-300の主翼前縁高揚力装置について、期限を書き換えて整備を先送りしており、3件の事例が確認されました。

航空局は改めて9月8日から9月12日、9月22日、9月24日、9月25日に安全監査を実施し、整備の実施期限を超過している事実を発見した際に適切な措置を行わず、全ての整備作業が期限内に実施されていることを定期的に事後確認する際の確認も適切に行われていないことが判明しました。

これを受けて航空局は安全運航の前提の確実な整備の実施について、重大な問題であるとして、厳重注意を行い、その原因や背景を調査し、必要な再発防止策を検討し、10月10日までに報告するよう指示しました。

AIRDOはこの厳重注意を受け、この事象を確認後、当該機材を直ちに運航から外し、必要な整備処置を緊急的に実施したと説明しています。この確認を経て、整備期限の超過に起因する不具合が発生していないとして、現時点では機材は健全だとしています。これに関して、同社では顧客に対し、陳謝とともにお詫びしています。

AIRDOは同社の創業から無事故を記録しており、安全文化の醸成について定評がありましたが、今回の一件はそうした評価の低下も心配されます。

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