ロサンゼルス国際線ターミナル、日本人も自動入国審査端末の利用が可能に

ロサンゼルス国際線ターミナル、日本人も自動入国審査端末の利用が可能に

ロサンゼルス国際空港のトム・ブラッドレー国際線ターミナルに2014年9月24日、新たに40台の自動入国審査端末(Automated Passport Control/APC) が設置されました。これにより、海外からアメリカに到着した旅行者の入国審査手続きのスピードアップが期待されます。

海外から到着したアメリカ人、カナダ人、電子渡航認証システム(ESTA)プログラムの対象となる38カ国のビザ免除国からの渡航者は、新たに設置されたAPC端末を利用することができます。ESTAの対象となっている日本国籍のパスポート保有者もその対象です。APC端末を利用し、税関申告書と入国カードを電子的に提出すると、アメリカ税関・国境取締局(CBP)係官の審査時間を短縮できます。

APC端末は、日本語を含む13カ国の言語を選択できます。説明ガイドに従いパスポートの読み取り、端末を使い写真撮影、質問項目の回答、日本人などESTA対象国の旅客は指紋採取の手続きを行い、情報が採取された確認のレシートを受け取り、CBP係官による入国手続きとなります。手続きの所要時間は1人あたり約90秒で、3人家族でも約4分になる計算です。

なお、APC端末の利用は無料サービスで、事前申請や登録は不要です。また、個人データや情報の取扱いは最高水準のセキュリティ措置が講じられているほか、税関申告書の記入が不要となります。

ただし、APC端末を利用した場合でも、これまで通りCBP係官から旅行目的を確認されます。セルフサービス端末の導入で、係官のドキュメント読み取り作業が省略され、手続き時間も短縮されます。

ロサンゼルス国際空港では、乗客数300名のフライトの場合、複数の審査ブースを使い、APC端末を利用しない入管手続きに通常60分と想定しています。APC端末を利用した場合、適格外国人パスポート保有者の主要審査の待ち時間は平均で11分短縮されるとしています。

ロサンゼルス市のエリック・ガルセッティ市長は「この端末の利用により、旅行者は長い列に並ぶ必要がなくなり、審査時間が短縮されます。これまでより早く、ロサンゼルスの街に出かけられるようになり、旅行客の利便性が改善します。これはロサンゼルス空港が世界トップクラスの空港であるための取り組みの結果の1つです」とコメントしています。

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