ロシアのロステック傘下のユナイテッド・インストルメント・コーポレーションはイリューシンIl-76のアップグレードで最新のレーダシステムを導入すると発表しました。この新装備を搭載したイリューシンIl-76MD-90A軍用貨物機はウリヤノフスクで量産に入り、初飛行を完了しています。
この搭載レーダーは、次期遠距離探知センサシステムのプロトタイプです。初飛行は貨物機の操作性などを検証するため、4時間20分に及びました。飛行中の制御性、安定性、エンジン性能、航空機搭載システムや機器の検証を行いました。
機体はアビアスターのウリヤノフスク工場で最終組立が行われました。主翼が新たに開発されたほか、新たなエンジンを搭載し、燃費、推力が改善、航続距離が延長され、ペイロードも60トンにまで増加しています。さらに、今回のレーダー装備やグラスコックピット装備などアビオニクスとコクピットに大きく改良が加えられています。