川崎重工は2014年10月14日、プラット・アンド・ホイットニー(P&W)と、次期リージョナルジェット機に搭載するエンジンPurePower PW1500G、PW1900Gの開発・生産にリスク&レベニューシェアリングパートナー(RRSP)方式で参画すると発表しました。P&Wとも契約を締結しています。
PW1500Gは、プラット・アンド・ホイットニーのギアード・ターボファンエンジンシリーズ最初のエンジンとして2013年に型式証明を取得し、ボンバルディアが開発するCシリーズへ独占的に搭載されます。
PW1900GはPW1500Gの派生型エンジンで、エンブラエルが開発するリージョナルジェット機のE190E2、E195E2へ独占的に搭載されます。
このPW1500G、PW1900Gは、ギアード・ターボファンエンジンで、先進ギアシステムを採用し、高バイパス比を実現しています。従来機に比べると16%の燃費改善、50%の騒音低減、CO2、NOxの大幅な削減を実現します。
エンジンが搭載されるCシリーズ、E190E2、E195E2は、これまで500機以上の確定受注が発表され、搭載されるエンジンも1,000基以上の受注が確定しています。
川崎重工はP&Wと、1985年に747、777、A330に搭載するPW4000シリーズでRRSP契約を締結後、A320向けV2500エンジン、A320neo向けのPW1100G-JMエンジンなど国際共同開発へ参画しています。同社は引き続き、エンジン開発技術力の高度化、生産基盤の強化を進め、民間機向けのエンジン事業に注力する方針です。