イギリス空軍のボイジャー空中給油機が、2014年10月14日、イスラム過激派組織「イスラム国(ISIL/ISIS)」を攻撃するアメリカ海兵隊のAV-8Bに空中給油を実施しました。
イギリス空軍はアメリカが主導するISIL攻撃に参加するため、キプロスのアクロチリ基地に8月10日から2機のボイジャーを派遣しています。9月14日からは、武装偵察を行う同空軍のトーネードの支援を実施しています。
イギリス空軍のボイジャーは、エアバスやロールス・ロイス、タレスなどが出資する民間会社エア・タンカーが所有するもので、現在、2カ所の給油ステーションを持つボイジャーKC2が2機、3カ所の給油ステーションを持つボイジャーKC3が6機が軍用機登録記号で運用されています。さらに1機が、民間機登録記号で運用されています。
このほか、2016年末までに5機のボイジャーも追加されます。これらはイギリス国防省との契約により、有事のみイギリス空軍の運用となり、必要ないときは同盟国軍へ貸し出すなど、他の用途への転用が認められています。