747SPと元政府専用機の宇宙ミッション機がハンブルクでメンテナンス

747SPと元政府専用機の宇宙ミッション機がハンブルクでメンテナンス

ルフトハンザ・テクニークは、2014年10月21日、2機の宇宙ミッション機のメンテナンスをハンブルクの施設で手がけていると発表しました。

これは7月から作業に着手しているアメリカ航空宇宙局(NASA)とドイツ航空宇宙センター(DLR)が共同運用するボーイング747SP SOFIA(Stratospheric Observatory for Infrared Astronomy : 遠赤外線天文学成層圏天文台)、機体記号(レジ)「N747NA」と、フランス国立宇宙センター傘下に設立されたSA・ノヴァスペース保有のA310、機体記号「F-WNOV」です。

ルフトハンザ・テクニーク 格納庫内のソフィア

いずれの機材も日本への飛来実績があり、N747NAはユナイテッド航空時代、F-WNOVはドイツ空軍が運航した政府専用機時代にそれぞれ飛来しています。

A310は政府専用機のVIP仕様から、マイクロ・グラビティー(微重力)の仮想宇宙状態を客室に再現できる客室に改装する「ZERO-G」仕様への変更のため、ルフトハンザ・テクニークが改修を手がけています。

ルフトハンザ・テクニークでは、同社のVIP機の改修、メンテナンス業務に加え、宇宙の研究を行うといった特別な目的のための航空機への改修、メンテナンスは長年にわたり、非常に成功したビジネスになっているとしています。同社は民間機での多様で豊富な経験を活かし、多くの用途に対応できるとしています。

この特別なミッションを行う航空機としては、SOFIAやZero-Gをはじめ、科学研究目的や軍用、貨物輸送、タンカー、医療避難などです。

メニューを開く