北海道エアシステム、10月中にもJALグループ入り 臨時報告書を提出

北海道エアシステム、10月中にもJALグループ入り 臨時報告書を提出

北海道エアシステム(HAC)は2014年10月23日(木)、北海道財務局に対し、親会社の異動に係る臨時報告書を提出しました。これは日本航空(JAL)が北海道エアシステムの筆頭株主の北海道などから株式を買い取り、現在の2,570個、株式議決権14.49%から9,088個、議決権ベースで51.23%にまで増やすものです。

北海道などの既存株主がJALへ株式を譲渡し、JALが再びHACの議決権の過半数を所有するもので、HACでは既存株主から株式譲渡の承認の請求について、10月22日開催の取締役会で決議し、譲渡の承認を決定しています。これにより、JALは10月中に株式異動の手続きを行い、再びJALグループに戻し、日本国内の航空ネットワークの拡充を行います。

HACは、JALの経営破綻によりJALグループから切り離されが、北海道、札幌市など自治体で株式を引き受けていました。ただし、重大インシデント発生をはじめ、資金面より運営、運航の安全性、機材の整備などでJALのサポートが欠かせないと判断され、JALグループへ戻ることが働きかけられていました。JALはこれを受けて、本格的にHACの経営改善に着手し、北海道の航空会社としてネットワークを強化します。

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