F-35のエンジン火災、12月までに恒久的な改善策を決定

F-35のエンジン火災、12月までに恒久的な改善策を決定

F-35計画の責任者であるアメリカ空軍のクリストファー・ボグダン中将は、2014年12月までにF-35のエンジン問題への恒久的な改善策が決定するだろうと10月30日に明らかにしました。

F-35のエンジン問題は、2014年6月にエグリン空軍基地(AFB)で離陸待機中のAF-27で火災が発生した問題です。この火災はAF-27が数週間前に機動飛行を行い、その際に第3ステージのファンが強く側壁と擦れて、想定された温度より900度も高い1,900度に達し微細な損傷を受けていたことが原因でした。

微細な損傷を受けていたファンブレードは、離陸待機中に破損して飛び散り、胴体後部の燃料タンクを突き破り火災へと発展しました。

ボグダン中将は、現在新しいエンジンは、高度や速度、Gフォース、ロールレートなど新しく定義されたプロファイルで飛行している。そして、あらかじめ慣らしを行ったエンジンを使用することにより、エンベロープ内での飛行に問題は生じていないとしてます。

また、恒久的な対策としては、ファンセクションの側壁の素材を現在のポリアミドから変更することや、プレ・トレンチ(pre-trenching)することなどが検討されており、12月までに決定するとしています。
メニューを開く