ボーイング、ANAの777対象に運用効率を向上させるプログラムを導入へ

ボーイング、ANAの777対象に運用効率を向上させるプログラムを導入へ

ボーイングと全日空(ANA)は2014年11月3日、ANAの機材の運用効率を向上させるプログラムで提携したと発表しました。この提携は、ANAの現在、将来モデルの777について、メンテナンス作業のコストを削減し、効率を高めることをめざすボーイング・オプティマイズド・メンテナンス・プログラム(OMP)の一環です。

ANA 777-9X

ANAは、現行の777、導入を決定している開発中の777Xについて、ボーイングの提供するメンテナンスプログラムを活用し、一段とメンテナンス作業の改善を進めるとしています。

ANAは777-9Xの20機を新規、777-300ERの6機を追加で確定発注しており、これらの機材についてメンテナンスで人件費、パーツ費用を抑え、メンテナンスから運航へ戻す作業時間を短縮することを目指します。

ボーイングは、OMPをANA向けに最適化し、メンテナンスプログラムを合理化するために、特殊な分析ツールをはじめ、航空機の設計やパーツの様々な情報を提供し、競争上の優位性を提供します。過去のメンテナンス記録、各コンポーネントのメンテナンス記録などを解析対象とし、ANAの具体的な経営目標に対応するためのカスマイズが行われます。

なお、ボーイングのOMPは、格安航空会社(LCC)のライアンエア、キャセイパシフィック航空などでも採用されています。

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