スホーイは同社が開発するスホーイ・スーパージェット100(SSJ-100)が2014年11月6日、疲労強度試験のため、モスクワ郊外のジュコーフスキーにある研究所、TsAGI(ツアギ)へ輸送したと発表しました。今回の試験を通じ、ヨーロッパ航空安全庁(EASA)からの型式証明の取得を目指します。
ジュコーフスキーで試験を行うのは、製造番号95075のSSJ-100-95LRです。この製造番号95075の機体はAn-124ルスランに搭載、機体を解体し、輸送されました。ラメンスコエ空港の到着後、胴体と主翼、尾翼が組み立てられ、各種センサーや構造モニタリングシステムなどで負荷の調査が行われます。
疲労強度試験を通じ、SSJ-100-95LRのすべての主要な構造について、乱気流を含め、すべての飛行中に想定される複数の負荷条件の確認が行われます。試験を通じ、航空機の耐用年数と、この長距離を飛行する派生系のメンテナンスプログラムも確認が行われます。
スホーイの航続距離を延長したSSJ-100-95LRは、2013年にロシア州際航空委員会(Interstate Aviation Committee:IAC AR)から型式証明を取得しています。