P-8Aポセイドン、対潜哨戒機に必須のMADが不要 沖縄で実証

P-8Aポセイドン、対潜哨戒機に必須のMADが不要 沖縄で実証

アメリカ海軍は、2013年12月から2014年7月まで沖縄県の嘉手納基地にP-8Aポセイドンを海外初展開させた際に、同機に磁気探知機(MAD)が不要なことを確認した模様です。IHS Jane's 360が報じています。

これまでの対潜哨戒機には、地磁気の異常を捉えて潜水艦の位置を特定するMADが必須の装備と考えられ、P-2ネプチューンやP-3オライオン、日本のP-1にも装備されています。

アメリカ海軍の対潜水艦戦・特殊作戦計画部長のシンディ・ジェインズ少将によると、P-8Aは従来より遠くで長時間哨戒することが目的で、優れた状況認識能力を提供する先進のセンサー類が、MADの必要性をなくしたとしています。嘉手納でのP-8A海外初展開ではこれが確認され、飛行隊長は「MADがあったら…」とつぶやく隊員が一人もいなかったと話しています。

高性能なセンサーを搭載するP-8Aは効率的な哨戒が可能で、P-3の1個飛行隊は9機編成でしたが、P-8Aは5機で1個飛行隊を編成しています。

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