KLM、MD-11で最後の旅客機フライト 機体にはダグラス各機種名

KLM、MD-11で最後の旅客機フライト 機体にはダグラス各機種名

KLMオランダ航空は2014年11月11日、MD-11のラストフライトを行いました。KLMのMD-11は民間旅客機として最後の3機で、アムステルダム・スキポール国際空港を離発着し、その旅客機として最後の運航をおこないました。

KLMオランダ航空 MD-11 ダグラス機種を記す

KLMは現存する航空会社で世界で最も古い航空会社でもあり、同社は1934年にダグラス社のDC-2を導入して以来、DC-10までダグラス社が製造した全シリーズを保有した世界でただ1つの航空会社でもあります。このため、MD-11にはDC-2、DC-3、DC-4、DC-5、DC-6、DC-7、DC-8、DC-9、DC-10と全てを機体に記し、その長年に渡る関係を記憶に残しました。

KLMオランダ航空 MD-11 ダグラス機種を記す2

KLMオランダ航空はMD-11の退役により、燃費効率の良い787-9へ移行します。これにより燃費は30%節約でき、エンジン騒音が大幅に低減できるほか、二酸化炭素の排出量を削減できます。787の導入まではA330、777で代替する計画です。

なお、最後の3機は、機体記号(レジ)「PH-KCB」の愛称「マリア・モンテッソーリ(Maria Montessori)」、「PH-KCD」の愛称「フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale)」、「PH-KCE」の愛称「オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)」でした。

KLMオランダ航空 MD-11 尾翼にある3発目のエンジン

この記事に関連するニュース
メニューを開く