国土交通省、管制官の研修期間を短縮、採用試験にシュミレーションを追加

国土交通省、管制官の研修期間を短縮、採用試験にシュミレーションを追加

国土交通省は、日本における更なる航空需要の拡大が想定されることから、効率的な航空管制官の育成を進めること目的に、2016年度以降の航空管制官の研修体制を改定します。主な改定内容は、基礎研修の期間短縮、採用回数の増加、採用試験の出題内容の拡大です。

2015年現在、航空管制官新規採用者に対し、航空保安大学校において12ヶ月間の航空管制官基礎研修が実施されていますが、訓練機材の増設及びカリキュラムの見直しにより、2016年12月以降に開始される基礎研修の期間が8ヶ月間に短縮されます。

期間短縮にあわせ、研修についていけなくなり離職するようなケースを防ぐため、実務に近い環境で能力を検査するよう試験種目を見直し、記憶力・空間把握力の適性度を検査する「航空管制業務シミュレーション」による検査を追加し、併せて人物試験も拡充します。シュミレーションによる試験は大阪府泉佐野市の航空保安大学校で実施されます。

また、航空管制官採用試験合格者は4月と10月の年2回に分けて採用されていますが、基礎研修期間の短縮にあわせ、2017年度以降は4月、8月、12月の年3回に分けて採用されます。採用試験の実施回数に変更はありません。

採用試験や基礎研修の詳しい変更内容は、航空保安大学校のウェブサイトを参照ください。

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