エアバス・ヘリコプターズは2015年3月3日、アメリカ・オーランドで開催されているヘリ・エキスポ2015の会場で、「X4」として開発が進められていた同社の新型ヘリコプター「H160」を発表しました。エアバス・ヘリコプターズに社名変更後、初の新型機発表となります。
5.5トンから6トンクラスの中型機で、救命、輸送など厳しい環境でも安全に乗客を運ぶため様々な装備を搭載でき、エアバスヘリコプターが持つ68の特許技術がつぎ込まれています。石油・ガス事業、公共サービス、航空医療、沿岸警備、商業輸送からプライベートやビジネスなど、幅広い用途が予想されています。
H160のデザインは、12度の二重傾斜のシュラウド・テールローター、バイプレーン・スタビライザーを採用し、これらの機能で操縦をより簡単にし、低速飛行やホバリング中の空気力学による制限を減らします。
ローターブレードは騒音を低減することが期待され、ペイロード100キロの増量を可能にする「Blue Edge(ブルー・エッジ)」を採用しました。また、エンジンはサフラン・グループのチュルボメカ(Turbomeca)のエンジンを採用してます。燃費向上や航続距離、搭載量の改善が図られています。
H160の開発は2013年に始まり、2015年に最終的な機体コンフィギュレーションが決定しました。この初飛行は2015年に予定されており、顧客へ引き渡し、運航開始は2018年の計画です。