AW609ティルトローター機の最終組立施設、フィラデルフィアにも展開へ

AW609ティルトローター機の最終組立施設、フィラデルフィアにも展開へ

ニュース画像 1枚目:AW609 ティルトローター機
© AgustaWestland
AW609 ティルトローター機

アグスタウェストランドは2015年3月3日、開発を進めているAW609ティルトローター機について、顧客への引き渡しを目指した生産段階に移行するマイルストーンを達成しとを発表しました。

最終組立ラインは、アメリカのアグスタウェストランド・フィラデルフィア施設とイタリアのヴェルジャーテ施設に展開します。これにより、アメリカ連邦航空局(FAA)から2017年に型式証明の取得をめざし、組立、認証過程をスムーズに進めます。また、フィラデルフィア施設はエンジニアリング、サプライチェーンの機能を拡充し、施設全体の能力向上を進めます。

アグスタウェストランドは現在、2機のプロトタイプでテスト飛行を行っており、3機目の最終組立を行っています。初号機はテキサス州アーリントンの同社施設で引き続きテスト飛行を進め、フィラデルフィア施設はFAA認可に向け支援します。4機目の試験飛行機は2016年にフィラデルフィア施設で最終組立を行います。このフィラデルフィア施設の拡張は、2015年7月から9月の第3四半期までに進められます。

AW609は、2014年はオートローテーションの試験が正常に完了するなど、これまでに約1,200飛行時間を記録しています。また、2015年2月末までに、オフショア、輸送、EMS、患者輸送、捜索救難、VIP輸送など幅広い用途でおよそ60機の発注を獲得しています。

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