海上保安庁、第三管区の「うみわし」でセーシェルへ慣熟飛行を実施

海上保安庁、第三管区の「うみわし」でセーシェルへ慣熟飛行を実施

海上保安庁は2015年3月3日、3月9日から同庁航空機をセーシェル、マレーシアへの国際慣熟飛行を行うと発表しました。セーシェルへの派遣は今回が初めてで、使用する航空機は、第三管区海上保安本部羽田航空基地所属のガルフストリームV「うみわし」です。

「うみわし」は、3月9日(月)に羽田航空基地を出発後、3月10日(火)にマレーシア着、3月11日(水)にマレーシア政府機関を訪問します。その後、同日にマレーシアを出発し、3月12日(木)にセーシェルへ到着、3月13日(金)にセーシェル政府機関を訪問します。3月14日(土)には、羽田航空基地に帰着する予定です。

海上保安庁は現在、海賊対処のためソマリア沖・アデン湾に派遣されている海上自衛隊の護衛艦にソマリア周辺海域派遣捜査隊として海上保安官8名を同乗させ、海賊行為が発生した場合の司法警察活動に備えています。また、2014年12月に日本とセーシェル間で、「海賊と疑われる者の引渡し等に関する覚書」が署名されています。こうした状況を受け、航空機乗組員による国際飛行の慣熟とあわせ、セーシェルの関係機関を訪問し、迅速、円滑な海賊の引渡しにつなげます。

また、この慣熟飛行にあわせ、マレーシアに訪問し、MMEA(マレーシア海上法令執行庁)などと海賊対策について意見交換を行います。マレーシアには、巡視船の派遣を通じて、MMEAとの連携訓練、MMEA職員に制圧術など法執行能力向上支援を行うなど、連携協力体制の推進に取り組んでおり、2014年11月の日・マレーシア首脳会談でもMMEAへの支援を継続することが伝えられており、さらに連携を強化します。

なお、派遣者は海上保安庁の鈴木洋・海上保安監を筆頭に、搭乗員、関係省庁職員の20名です。

メニューを開く