2014年イギリスでの米空軍F-15D墜落事故、操縦ミスと整備ミス重なる

2014年イギリスでの米空軍F-15D墜落事故、操縦ミスと整備ミス重なる

アメリカ空軍は、2014年10月8日にイギリス・リンカーンシャーで起きた第48戦闘航空団(48FW)第493戦闘飛行隊(493FS)のF-15D墜落事故に関する調査報告を発表しました。

事故は、F-15Dが訓練飛行中に操縦不能となり、パイロットが脱出後墜落したものです。パイロットは軽傷ですみ、地上での負傷者はありませんでした。

調査報告によると、パイロットが「バージカル・ジンクス」という機動を行ったあと、無意識に操縦桿を引いてしまったため失速に陥り、機首レドームの大きな隙間が毎秒111度のスピンに入る要因を作り操縦不能に至ったと結論づけています。

しかし、機首の隙間を埋めるために使用されたシーラントは、通常より量が多かったものの空軍の規定には違反していませんでした。また、パイロットが正しい回復動作を行えば、墜落に至らなかったかどうかを判断する充分なデータはなかったとのことです。空軍ではシーラントの使用について再検討を始めています。

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