ジャーマンウィングスのブラックボックスを一部回収、フランス内務省

ジャーマンウィングスのブラックボックスを一部回収、フランス内務省

ジャーマンウィングスのバルセロナ発デュッセルドルフ着の4U9525便、機体記号(レジ)「D-AIPX」のA320が2015年3月24日(火)、フランス南部で墜落しました。ジャーマンウィングスとルフトハンザ・グループ、製造会社のエアバスがその乗客と家族に対して哀悼の意を示しています。

この機体は10時にバルセロナを出発、地中海方面から北上する航路で、巡航高度に達した後に高度を下げはじめ、10時57分にフランス南部のバルスロネット近郊のフランス・アルプス山中で墜落しました。フランス政府は乗客の安否について生存は困難との見方を示したほか、フランス警察、フランス空軍などがヘリコプターを動員し、救助、捜索活動を行っています。

4U9525便の救難信号については、フランス民間航空総局(DGAC)は救難信号があったとする一方、スランスの航空管制当局は当該機から緊急事態の発出は無かったとの情報が出ています。フランス内務省はすでにこの機体のブラックボックスの一部を見つけたとしており、すでにその調査にも着手しているとし、その状況の発表と分析も待たれます。

捜索は地上から消防士380名規模、フランス警察とフランス空軍からヘリコプター10機が動員されます。アクセスに厳しい場所で、捜索は難航を極めると見られています。また、3月25日(水)にはフランスのフランソワ・オランド大統領、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、スペインのマリアーノ・ラホイ・ブレイ首相が現場を視察する予定です。

この機体は、エアバスによると46,700便、58,300飛行時間を記録しており、ジャーマンウィングスによると重整備は2013年夏、最後の整備は2015年3月23日だったとしています。なお、ジャーマンウィングスは運航便の一部で、乗務員が乗務しないと判断する場合もあり、欠航など運航に影響が出る可能性があるとしています。

日本の外務省は、この便の搭乗客名簿に記載されていた日本人2名の氏名を公表しました。永田敏さん、佐藤淳一さんのお二方です。外務省はこのお二方が実際に搭乗していたかを確認しているとしています。 (3/25 10:55追記)

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