東日本大震災で被災のF-2、修復完了1号機 4月21日に引き渡し

東日本大震災で被災のF-2、修復完了1号機 4月21日に引き渡し

東日本大震災の津波で損傷した航空自衛隊松島基地のF-2B 18機のうち、修復を終えた最初の1機が、2015年4月21日に空自に引き渡される模様です。4月12日付けで産経ニュースが報じています。

宮城県の松島基地は2011年3月11日の地震で生じた津波の直撃を受け、多数の航空機や車両、施設が水没するなどの被害を受けました。なかでもパイロット養成を受け持つ第21飛行隊(21SQ)は、約20機保有するF-2Bのうち18機が損傷する甚大な被害を受けました。もともとF-2Bは試作機を含めて32機しか生産されませんでしたから、その半数以上が使用不能となったのです。

このときすでにF-2の生産は完了していましたから補充は不可能で、空自では損傷した18機を調査して13機を修復することにしました。その間、戦闘部隊のF-2Bを21Qに回したり、アメリカへの留学を増やすなどして急場を凌いでいます。記事によると修復にかかる費用は1機約130億円で、購入時の価格約110億円を上回っているとのことです。

FlyTeamメンバーからも、試験飛行を行う模様が投稿されています。

名古屋飛行場 Mitsubishi F-2B 航空フォト一覧

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