アメリカ海軍の無人艦載偵察攻撃機実証機X-47B、試験打ち切りか!?

アメリカ海軍の無人艦載偵察攻撃機実証機X-47B、試験打ち切りか!?

ニュース画像 1枚目:2014年11月6日、空母USSニミッツ(CVN-68)艦上で試験を受けるF-35CライトニングII
© U.S. Navy photo courtesy of Lockheed Martin by Alexander H Groves
2014年11月6日、空母USSニミッツ(CVN-68)艦上で試験を受けるF-35CライトニングII

アメリカ海軍の無人艦載実証機(UCAS-D)のX-47Bですが、近日中に実施される自律空中給油(AAR)試験が完了次第に博物館行きか、ボーンヤード(墓場)行きになるかもしれません。USNI Newsが海軍航空システム軍団(NAVAIR)幹部の発言として、2015年4月14日に報じています。

X-47Bは海軍の無人艦載偵察攻撃機(UCLASS)計画の実験機としてノースロップ・グラマンが製作した機体で、「ソルテイドッグ501」と「ソルティドッグ502」の2機があります。2013年7月10日には空母USSジョージH.W.ブッシュ(CVN-77)で、史上初の無人拘束着艦に成功しました。

アメリカ海軍は、「2020年代後半の空母艦上はF-35CとEA-18G、そしてUCLASSになるだろう」と期待のプロジェクトでした。しかし、ここにきて風向きが変わったようで、海軍は陸上からの長距離偵察無人機(UAV)に関心が移り、空中給油も必要な機能ではないとしています。

もちろん、開発は継続すべきとの意見もありますが、莫大な予算を割く余裕がありません。これまでも軍の方針転換で、試作まで進みながら量産されなかった機種は山ほどあります。X-47Bも無人機万能を信じた時代のあだ花になるのかもしれません。

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