F-22ラプターからAIM-9Xサイドワインダーを発射

F-22ラプターからAIM-9Xサイドワインダーを発射

ニュース画像 1枚目:2月26日の実験でAIM-9Xを発射するF-22Aラプター。胴体左右のウエポンベイに2発を搭載可能。
© David Henry/Lockheed Martin
2月26日の実験でAIM-9Xを発射するF-22Aラプター。胴体左右のウエポンベイに2発を搭載可能。

アメリカ・カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地で、F-22ラプターによるAIM-9Xサイドワインダー・ミサイルの発射実験が行われ、2015年になってから2発の実験が成功しています。

1回目の実験は2月26日で、第411試験飛行隊(411FLTS)のクリストファー・グアレンテ少佐が、F-22からAIM-9Xを発射してBQM-34無人標的機を撃墜しました。

2回目の実験は4月29日で、パトリック・キリングワース少佐が、BQM-74無人標的機にAIM-9Xを発射しました。どちらの実験もチャイナレイク試験場で実施され、2回目の実験はラプターだけが可能な厳しい条件での発射実験でした。

アメリカ空軍は、2008年からF-22にAIM-9Xを搭載することを決定し、F-22統合試験部隊(CTF)がアビオニクスのソフトウェア開発と、発射レールの改設計を支援しています。すでに搭載フェーズと分離フェーズは完了し、これら2回の実験の成功によりインテグレーション・フェーズが始まったことになります。

AIM-9Xは、赤外線追尾方式の短距離空対空ミサイル(AAM)で、従来のAIM-9L/Mに比べると妨害に強く、広い範囲の目標を捕捉するオフボアサイト能力が格段に進歩しています。また、激しい機動をしながらの発射も可能になります。

ちなみにF-35ライトニングIIはもちろん、F-15やF-16、F/A-18などアメリカ空海軍の戦闘機はすべてAIM-9Xが搭載・発射できます。

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