IHI、A320neoのPW1100G向け低圧圧縮機の量産初号機を出荷

IHI、A320neoのPW1100G向け低圧圧縮機の量産初号機を出荷

ニュース画像 1枚目:IHI 瑞穂工場での出荷式典
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IHI 瑞穂工場での出荷式典

IHIは2015年5月27日、エアバスのA320neoに搭載するPW1100G-JMエンジン向けに低圧圧縮機の量産初号機を瑞穂工場から出荷したと発表しました。PW1100G-JMエンジンはプラット・アンド・ホイットニー(P&W)、ドイツのMTUアエロ・エンジン(MTU)が共同開発しています。IHIは初号機出荷を記念し、2015年5月11日(月)に瑞穂工場で式典が開催されました。

IHIはPW1100G-JMが2015年から2017年にかけて見込まれている急激な生産台数の増加に対応、量産に向けた体制を整えています。東京都西多摩郡瑞穂町の瑞穂工場で低圧圧縮機部モジュールの組立、福島県相馬市の相馬第一工場でファンケースモジュール用ファンケースを支持する構造案内翼(SGV:Structural Guide Vane)、相馬第二工場では低圧圧縮機用の動翼部と内側のディスク部を一体化したローター(IBR:Integrated Bladed Rotor)の製造を行います。さらに、広島県呉市の呉第二工場でシャフトと低圧圧縮機用大型部品の製造、群馬県富岡市のIA富岡事業所でファンケースモジュールの製造・組立を行います。

A320neoは、民間機の中で最も運航便、機数の多い120席から200席クラスの最新の旅客機です。商業運航は2015年第4四半期から開始される予定で、約4,000機が確定発注となっています。また、2014年12月にPW1100G-JMエンジンはアメリカ連邦航空局(FAA)から型式承認が交付されています。

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