アリタリア、延長メリットなくエールフランスKLMと2017年1月に提携終了

アリタリア、延長メリットなくエールフランスKLMと2017年1月に提携終了

ニュース画像 1枚目:エールフランスKLMとの提携終了を決めたアリタリア航空
© Alitalia
エールフランスKLMとの提携終了を決めたアリタリア航空

アリタリア航空は2015年5月19日、エールフランス-KLMとの提携を2017年1月に終了すると発表しました。アリタリア航空は現在の提携で、アリタリア航空、エールフランス航空、KLMオランダ航空の3社によるイタリアとフランス、イタリアとオランダ、さらに以遠路線の旅客サービス、マーケティング、営業と流通、アリタリアのベリー便による貨物サービスでの協同事業をおこなっています。

この提携は2009年、2010年にアリタリアの経営環境が厳しい中で結ばれたとし、現在の新しい再建計画の下では、商業的、戦略的に有用性が薄れたとしています。また、厳しい状況下での契約であったため、エールフランス-KLMに有利な条件での契約だったとも説明しています。

さらに、アリタリア航空は同社の長期的な持続可能性を達成するため、ネットワークの再編、効率性などの評価を低く見ているとも述べています。このため、新しいアリタリア航空は、展開する事業で双方にとって公平な価値をもたらす契約が必要だとしています。

アリタリア航空は現在、イタリアへのレジャー、ビジネス旅行者を獲得し、イタリアへのインバウンド旅行市場を取り戻すことが重要だとしています。

アリタリア航空は2015年1月に発表した新戦略では、プレミアム航空会社として新路線、新製品、サービスを導入し、エティハド航空による投資を受けた経営立て直しを進める方針を示していました。計画では2017年までに収益改善を実現するとしており、長距離、短・中距離路線ともに就航地や便数を拡大する計画でした。この中で、スカイチーム加盟会社のうち特にエールフランスKLM、デルタ航空とさらなる提携関係を強化する機会を探るとしていましたが、エティハド航空を筆頭とする資本関係による、エア・ベルリン、ニキ航空などとの提携強化が進められており、こちらのアライアンスに軸足を置く形となります。

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