シコルスキーS-97レイダー試作1号機が初飛行【動画】

シコルスキーS-97レイダー試作1号機が初飛行【動画】

ニュース画像 1枚目:2015年5月22日に初飛行したシコルスキーS-97レイダー。最大巡航速度約445キロを予定。
© Sikorsky Aircraft Corp
2015年5月22日に初飛行したシコルスキーS-97レイダー。最大巡航速度約445キロを予定。

シコルスキーは、2015年5月22日、フロリダ州ウエストパームビーチの開発飛行センター(DFC)で、S-97レイダーヘリコプター試作1号機が初飛行したと発表しました。

S-97はリジッド二重反転ローターを採用し、機動性やホバリング能力、航続力、速度、耐久性と生存性を兼ね備えた画期的な試作ヘリコプターです。

初飛行は約1時間にわたり実施され、パイロットのBill Fellとコ・パイロットのKevin Bredenbeckは、ホバリングと低速域の能力を試すための一連の機動を行いました。今後、武装偵察や軽襲撃、軽攻撃を含む将来の戦闘作戦に必要な能力を実証する飛行試験を行います。

シコルスキーは、2010年9月からアメリカ陸軍の将来垂直離着陸機(FVL)としての能力を実証するためにS-97の開発を開始しました。S-97は6名の兵員と外部兵装を搭載可能なマルチ・ミッション機で、二重反転式のメインローターと推進プロペラにより、240ノット(時速約444.5キロ)での巡航が予定されています。

試作2号機は2015年内の完成を目指して最終組み立て中で、2016年にはS-97のデモンストレーション・ツアーを開始する予定です。

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